東京未来大学 Campus Crew Web Magazine VOL.16

大学生になったら、どんなキャンパスライフを
送りたいですか？
今回の特集は、未来大生の時間割を大公開！
「こだわり」が詰まった時間割とともに、
充実したキャンパスライフを送る先輩の１日に
密着します！

こども心理学部教員［専門］臨床心理学大村美菜子先生授業で大切にしていることは？心理学を学ぼうとするきっかけは十人十色。自分や相手の気持ちを知ることで、日常生活に役立てたいと考えている人も多いと思います。心理学を学ぶ上では、さまざまな技法を知ることも大切ですが、それ以上に相手を尊重して話を聴くという心構えが大切です。だからこそ、授業では想像力を働かせることの重要性を伝えています。どのような姿勢で接したら相手は話しやすいのか、相手の置かれている状況や立場を想像しながら話を聴くことを意識してほしいです。

こども心理学部　こども心理学科（2年）見田恵美さん大村先生にインタビューしたいと思ったきっかけは？自分の容姿を気にすることも多いのですが、それが心理学と関連があると聞いて、大村先生の授業に興味を持ちました。授業を受けてみると、「化粧行為（メイク）」についてのお話で、何気なくやっていた化粧が実は自分の心理に影響を与えているという話がとても興味深く、インタビューさせていただきました。

先生は「容姿」や「化粧行為」をテーマにした研究をされていますが、その分野に興味を持ったきっかけについて教えてください。

見田さん

大学生の頃から「臨床心理学」を学びたいと考えていましたが、思春期・青年期と年齢を重ねていく過程で、自分も含めて「容姿」を気にする人が増えていることに気づきました。なかには、見た目に悩み過ぎてメンタルヘルスを崩す友人や、肌の調子が悪いから人に会いたくないと言う友人も。卒論に取りかかるタイミングで、教授に相談したところ、「身体醜形障害」という病気があることを知りました。容姿に関する悩みが日常生活にどのような影響を与えるのか、反対に、容姿に満足することで、自尊感情はどのように高まっていくのかなど、現在の研究につながっていますね。

大村先生

高校生の頃はコロナ禍で、常にマスクを着用して生活していました。それが原因で肌荒れになってしまって……。その当時は、マスクを外して人と話すのが怖かったです。

見田さん

容姿にこだわること自体は不健康なことではありません。でも、そのこだわりが日常生活に支障をきたす場合は注意が必要です。とはいえ、見た目に悩むことで気持ちが落ち込むというのはよくあること。例えば、人からどう見られているのかが気になる方に対しては、なぜそのような状況に至っているのかに焦点を当て、自分の見た目に自信が持てないという方に対しては、どうしたら自信や自己肯定感を高めていけるかを相談しながら、一緒に方法を探していきます。自信を高めるための行動の一つに、化粧行為があります。

大村先生

カウンセラーという職業に興味があり、心理学を学ぶために未来大に入学しました。先生が心理学を学んでおいて良かったと思うことはありますか？

見田さん

これは心理学に限ったことではありませんが、「知る」ことの大切さに気づけたことです。人間には、自分と違う人や異質な他者を集団から排除しようとする傾向があります。だからこそ、相手を知り、理解することが大切です。心理学は相手だけでなく、自分の心や行動の仕組みを理解する学問。話の聞き方を知っておくだけで、相手に好印象を与えたり、相手との関係性をスムーズに保ったりすることも可能です。心理学は日常生活や仕事など、さまざまなシーンで役立つので、そういう意味でも学んでおいて良かったと思います。

大村先生

私も心理学を学び始めて、身の回りの出来事と心理学の関わりの多さ・深さを実感しています。先生のお話から将来進む道についても考えるヒントをいただきました！ありがとうございました！

見田さん