「子どもと関わる仕事といえば保育士」と考える方もいるでしょう。

子どもと関わる仕事は、保育士以外にも多様にあり、仕事によって求められるスキルや資格が異なります。自分がどの分野に興味があるのか、自分の強みは何なのかを考慮して仕事を選ぶことが大切です。

本記事では、子供に関わる仕事がしたいと考える人におすすめな7つの仕事と必要な資格、子どもと関わる仕事に就くための4つの適性について解説します。

さまざまな仕事について知り、より幅広い選択肢の中から自分に合った就職先をみつけましょう。

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子どもと関わる仕事7選

子どもと関わる仕事がしたいと考える方におすすめの就職先は主に以下の7パターンです。

子どもと関わる仕事7選

①:保育園(保育所)
②:幼稚園
③:小学校
④:学校図書館
⑤:児童相談所
⑥:児童養護施設
⑦:障がい児施設

それぞれ解説します。

①:保育園(保育所)

子どもと関わる仕事として1番イメージしやすいのが、保育園(保育所)ではないでしょうか。

保育園(保育所)は、生後8週の乳児から小学校入学前の幼児が対象の児童福祉施設です。
親の就労等の理由により、家庭で保育できない場合に子どもを預かり、保育士が専門的な保育を行います。

②:幼稚園

幼稚園は、3歳から小学校入学前の子どもを対象とした教育施設です。

文部科学省の管轄のもと「学校」として位置付けられており、遊びを通じて子どもたちの創造性や社会性を育む教育が行われています。

③:小学校

小学校は、6歳から12歳までの子どもを対象とした義務教育の学校です。

国語、算数、理科、社会、音楽、図工、体育などの教科を中心に子どもたちの基礎的な学力を育成し、心身の健全な発達を促します。

④:学校図書館

学校図書館は、すべての小・中・高等学校および特別支援学校に設置され、児童生徒や教員が利用する図書や視覚聴覚教育の資料が保管されている施設です。

学校関係者が自由に本を選び、読書を楽しむ場であり、授業や自主学習のために資料を収集・選択・活用することができます。

⑤:児童相談所

児童相談所とは、18歳未満の子どもに関するさまざまな問題や悩みについて相談を受ける自治体の機関です。

児童福祉法に基づいて設置されており、全国に234箇所(令和6年4月1日現在)あります。

⑥:児童養護施設

児童養護施設は1歳以上18歳未満の保護者がいない子どもや、虐待を受けている子どもなど、家庭環境が不適切な子どもを保護、養育する施設です。

児童養護施設は全国に610か所(令和3年3月時点)あり、地域社会と連携しながら子どもたちの健全な成長を支えています。

⑦:障がい児施設

障がい児施設には、通所施設と入所施設があり、提供するサービスにより「医療型」と「福祉型」にわかれています。

子どもの障がいに応じて、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練などの支援を行う施設です。

子どもと関わる仕事に必要な8個の資格とその取得方法

子どもと関わる仕事に就くために必要な、主な資格は以下の8種類(うち3つは任用資格)です。

任用資格とは、公務員試験を受ける際に必要な受験資格の1つです。

任用資格を取得するためには、大学や専門学校で指定された科目を受講するなど、定められた条件を満たす必要があります。

公務員試験に合格後、各職場に配属されてはじめて効力を得る資格が任用資格です。

詳しく説明します。

①:保育士

保育園、児童養護施設、障がい児施設などで働く場合、保育士資格が必要です。
保育士資格を取得する方法は2つあります。

四年制大学、短期大学、専門学校などの指定保育士養成施設で学ぶ方法がその1つです。
この方法は、所定の過程を修了し卒業するとともに、保育士資格を取得できます。

もう1つは年に2回実施される保育士試験を受験し、合格する方法です。
国家資格である保育士資格試験は、令和5年度の合格率が約27%であり、難易度が高いと感じる方もいるでしょう。

保育士資格について詳しい取得方法を知りたい方は、下記のリンクからご確認ください。

②:幼稚園教諭

幼稚園、こども園で働く際には幼稚園教諭の資格が必要です。
資格を取得する方法は、指定の教育機関で学ぶ、もしくは教員資格認定試験に合格する方法があります。

保育士として3年以上の実務経験がある場合、教員資格認定試験を受けて合格すると、幼稚園教諭免許を取得できます。

幼稚園教諭免許の詳しい取得方法を知りたい方は、下記のリンクからご確認ください。

③:小学校教諭

小学校教諭の資格は公立及び私立小学校、特別支援学校、児童発達支援施設で働く際に必要になります。

小学校教諭の資格を取得する方法は、主に以下の2つです。

教職課程のある四年制大学や短期大学で学ぶ方法がその1つです。四年制大学、短期大学、大学院に通い、それぞれ修了した課程の免許状を取得できます。

四年制大学では、教育学部や教職課程のある学部で必要な単位を修得し、小学校教諭一種免許状を取得可能です。

また短期大学では、小学校教諭二種免許状を、大学院では小学校教諭専修免許状を取得できます。

もう1つは、学校に通わずに小学校教諭の資格を取得する方法です。

教員資格認定試験に合格することで、大学や短期大学に通わなくても、小学校教諭二種免許状を取得できます。
しかし、令和5年度に全国で行われた教員資格認定試験の合格率は、22%と難易度が高めです。

④:公認心理師

小学校、中学校、高校などでスクールカウンセラーとして働くためには、公認心理師の資格が必要です。

また、児童相談所や児童養護施設といった児童福祉施設、発達障がいのある子どもたちが通所する児童発達支援センターなどでも公認心理師は活躍しています。カウンセリングや心理療法といった専門的なサポートの提供が公認心理師の役割です。

公認心理師について詳しく知りたい方は下記のリンクをご確認ください。

⑤:学校図書館司書教諭

学校図書館司書教諭は、学校図書館で生徒に読書の楽しさを伝える業務を担当しながら、教育活動も行う専門職です。

業務内容は図書の選定、購入、分類、貸出と返却の管理など、図書館の運営全般です。また、生徒の読書意欲を促進する活動を企画したり図書の利用方法についてのスキルを教えます。

学校図書館司書教諭の資格を取得するためには、3つの手順が必要です。

まず、小学校、中学校、高等学校、または特別支援学校の教員免許状を取得します。

次に、文部科学省が委託する大学などの教育機関で「学校図書館司書教諭講習」を受講し、所定の5科目の単位を修得します。

その後、教育委員会や学校法人から教員として採用、学校長からの司書教諭任命を受け、正式に司書教諭となります。

⑥:社会福祉主事(任用資格)

社会福祉主事は、地方公務員が福祉の専門職として働くための任用資格です。

社会福祉主事としての配属先は、福祉事務所や地方自治体の福祉課のほか、児童相談所や児童養護施設と多岐にわたります。

子どもと関わる施設での社会福祉主事の役割は、育児相談や児童虐待防止の取り組みなどの職務です。

社会福祉主事任用資格を取得する方法はいくつかあります。

まずは、四年制大学や短期大学で指定科目を履修して卒業する方法です。
在学中に厚生労働大臣が指定する科目のうち3科目以上を履修し、卒業が認められると任用資格を取得できます。

その他通信教育課程を修了し、任用資格を取得する方法もあります。

また、各自治体の講習会や、社会福祉主事養成機関で指定科目を修了するのも1つの方法です。

加えて、社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格を持っている場合、社会福祉主事の資格も取得できます。自分のキャリアや希望する進路によって資格の取得方法を選択しましょう。

⑦:児童福祉司(任用資格)

児童福祉司は、児童相談所で働く専門職です。子どもの福祉に関する相談に応じ、その内容により調査・支援・指導を行い、対象家族や児童の問題にアプローチします。

就職先は児童相談所以外だと、児童養護施設、乳児院、母子生活支援施設などがあります。

児童福祉司(任用資格)について詳しく知りたい方は、下記のリンクをご確認ください。

⑧:児童指導員(任用資格)

児童指導員(任用資格)は、児童福祉施設や児童発達支援センター、放課後等デイサービス事業所などで、子どもの成長や自立を支援する専門職です。

児童指導員(任用資格)を取得するための方法はいくつかあります。

大学や大学院で教育学、心理学、社会学、社会福祉学などの学部を卒業し、児童指導員の任用条件を満たすのが1つの方法です。

その他、厚生労働大臣指定の養成施設を卒業する方法もあります。

社会人になってから任用資格を取りたい場合は、児童福祉施設での2年以上の実務経験を経て任用資格を取得できます。この場合、高卒以上の学歴が条件です。

また、幼稚園、小学校、中学校、高校のいずれかの教員免許取得により児童指導員としての任用資格も取得できます。教員免許と同様に、社会福祉士や精神保健福祉士の資格がある場合も同じです。

子どもと関わる仕事の4つの適性

子どもに関わる仕事の適性は4つあります。

それぞれ解説します。

①:子どもが好き

子どもと関わる仕事に就きたいと考えるのであれば、子どもが好きという気持ちが大切です。

子どもが好きな人にとって、子どものために考えたり体を動かしたりする時間は楽しく感じられるでしょう。

大人が楽しんで関わっている気持ちは、自然と伝わり、子どもたちは安心感を感じられます。

②:コミュニケーション能力がある

子どもたちと早期に信頼関係を築くため、会話によってコミュニケーションを取ることが大切です。そのやりとりの中から、子どものニーズや感情を敏感に察知して、適切なサポートを提供できるようになるでしょう。

子どもたちはコミュニケーションをとる中で、相手が自分のことを理解してくれて信頼できる存在だと感じると、安心して過ごせます。

また、子どもと関わる仕事では保護者や職員、他機関との連携も重要です。
仕事ではスタッフ間で的確に子どもの様子を伝えて連携をとったり、保護者からの相談に乗ったりする場合もあるでしょう。円滑に話を進めるため、コミュニケーション能力を高めていく必要があります。

③:忍耐力がある

子どもは時に、大人の予想を上回るような行動を取ります。子どもの行動1つひとつに、腹を立てたり、頭ごなしに叱っていては子どもたちからの信頼を得られません。

子どもが好きな人は、子どもがとった行動を理解しようと努力し、子どもの気持ちに共感します。

それとともに、危険なことに対しては毅然とした態度で伝え、子どもが理解できるよう時間をかけて対応します。

中には、1度の説明では理解できなかったり、納得できず泣いて怒ったりする子どももいるでしょう。
そのようなときには、子どもが理解して危ない行動を繰り返さなくなるまで見守り、伝え続けなければなりません。そのために強い忍耐力が必要になります。

④:責任感がある

責任感は、子どもと関わる仕事において欠かせない要素です。

子どもと関わる仕事は、子どもの命を預かる仕事です。
その責任のもと、事故や怪我がないよう細心の注意を払い続けなければなりません。

また、どの仕事でも子どもたちの成長発達に長期的な視点で寄り添っていく必要があります。

ひとつのアプローチでうまくいかなかったからといって投げ出してしまうのではなく、工夫を重ね、責任を持って子どもたちをサポートし続けることが大切です。

子どもと関わる仕事に就くために必要な資格を取得しよう

本記事では、子どもと関わる仕事に必要な資格と仕事内容、適性について解説しました。

どの仕事も子どもたちの未来を支えるやりがいのある仕事です。自分の特性や興味に合った職種を見つけ、充実したキャリアを築きましょう。

本記事でみてきたように子どもと関わる仕事は種類が豊富です。ときには就職先に迷ってしまうこともあるかもしれません。
東京未来大学では、自分がどの分野に進もうか迷ったときには、充実したサポート体制により学生一人ひとりの強みや可能性を見つける手助けをしてくれます。

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