「男性が保育士になるのは大変」と思っていませんか?

たしかに保育士は「女性の仕事」というイメージや給料の低さから、男性がなろうとすると人によっては珍しく思われるのが現状です。

しかし、男性保育士の割合は年々増えてきており、活躍の場も広がってきています。

この記事では男性保育士の現状やメリット、キャリアアップの方法について解説します。

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男性保育士の現状

こども家庭庁の保育士登録者数等(男女別)によると、2020年時点での登録者数は女性は158万3219人であるのに対し、男性は8万2330人です。

かつて保育士は「保母」と呼ばれており、女性の職業でした。

1999年以降は「保育士」という名称が使われるようになりましたが、いまだに「女性がなるもの」というイメージが強いです。

ただ、男性保育士の割合は2020年から増えてきており、男性保育士の活躍を推進する取り組みを進めている自治体もあります。

たとえば、千葉市では2017年に「千葉市立保育所男性保育士活躍推進プラン」が策定され、「保育園(保育所)に男性保育士を複数配置すること」や、「イベントや保育行事などで男性保育士の魅力を発信すること」などが定められています。

男性保育士が増えることで、保育士不足の解消にもつながるため、需要は今後も高まっていくでしょう。

男性保育士の給料は増加傾向にある

男女ともに年々増加傾向にあります。
年収が増加している背景には、2015年から始まった「処遇改善加算」があります。

また保育士に対して手当を支給している自治体もあるため、働きたい自治体の支援制度について、事前に確認するとよいでしょう。

保育士の年収の詳細や増加の傾向についてはこちらの記事にまとめてありますので、ご参照ください。

保育現場で男性保育士が求められる3つの理由

保育現場で、男性保育士が求められる理由は以下の3つです。

それぞれ解説します。

①:体格、体力面でダイナミックな遊びや活動ができるから

男性の場合、一般的に女性よりも筋肉や体力があるため、ダイナミックな遊びを保育に取り入れることができます。

たとえば、おいかけっこでは子どもを抱えながら一緒に逃げたり、表現遊びでは子どもを肩車したりすることが可能です。

男性保育士ならではの体格や体力を活かした遊びや活動を実践することで、子どもたちも一気に盛り上がり、「この先生には思いっきり身体を任せて大丈夫だ」と分かると、どんどんダイナミックな遊びを求めてくるようになるでしょう。

「女性保育士にはできないことが、男性保育士である自分にはできる」ということにやりがいを感じて、日々の保育に邁進しましょう。

②:防犯や不審者対応の場面で頼りにできるから

男性保育士がいると、防犯や不審者対応の場面で頼りになり、保護者にも安心感を与えることができます。

不審者は、何かあっても力や足の速さで勝てそうな「女性と子どもだけの集団」をターゲットにしやすいです。

そのため、「男性がいる」というだけで、不審者に威圧感を与えることができ、結果として不審者が子どもに近づきにくくなります。

保育園(保育所)では、消防や警察による防犯対応の研修や、簡単な護身術の講習も実施しているため、男性保育士はより実践的なスキルを習得することも可能です。

保育園(保育所)の治安と子どもの安全を守るために必要な存在として、自信をもって過ごしましょう。

③:トイトレや性教育の場面で、より男児に寄り添った保育ができるから

男性保育士がいると、男児のトイレトレーニングや性教育がしやすくなります。

保育士は性別関係なく、子どもの発達や興味に合わせてトイレトレーニングや性教育を進めています。

ただ、やはり同性である男性保育士の方が、男児のトイレの仕方や性について、リアルに伝えられることもあるため、頼りにされるでしょう。

また、園内でのトイレはもちろん、散歩や遠足先の外部のトイレでは、男子トイレに同行できるという強みもあります。

男性だからこそ、教えられることやできることを大切にして、日々子どもと関わっていきましょう。

男性保育士がキャリアアップする3つの方法

男性保育士がキャリアアップする方法は、以下の3つがあります。

それぞれの方法について、詳しく解説します。

①:保育士等キャリアアップ研修を受ける

1つ目は、保育士等キャリアアップ研修を受けることです。

保育士等キャリアアップ研修とは、保育士の専門性を高めるために2017年から始まった制度であり、研修内容は、以下の8項目です。

  • 乳児保育
  • 幼児教育
  • 障害児保育
  • 食育・アレルギー
  • 保健衛生・安全対策
  • 保護者支援・子育て支援
  • 保育実践
  • マネジメント

これらの研修を修了することで、「職務分野別リーダー」「専門リーダー」「副主任保育士」といった役職に就くことができます。

職務分野別リーダーは月額最大5,000円、専門リーダーもしくは副主任保育士は月額最大4万円の給料アップが見込めます。

研修を修了した実績は転職をしても残るため、継続してキャリアアップを目指す男性保育士は受講しておくとよいでしょう。

②:語学に関する資格を取得する

2つ目は、語学に関する資格を取得することです。
保育士は、仕事に関連する資格を取得することで、年収を上げることができます。

たとえば英語が得意な保育士であれば「英検2級」もしくはそれに相当するTOEICスコアなどがあげられます。

「日常会話レベルの英語(その他外国語)が難なく話せる」ことは、英語教育を取り入れている園や、地域柄海外の家庭のお子さんが多数通っている園などでは強みとなり、「特別手当」として5000円程度、月収がアップします。

自分の得意分野や経験を活かして、保育に関連した資格を取得し、確実に年収アップにつなげましょう。

③:公立保育園(保育所)で働く

3つ目は公立保育園(保育所)で働くことです。

公立園に勤める保育士は公務員のため、安定した給与に加え、定期的な昇進昇格、充実した福利厚生があり、男性保育士にはおすすめの職場です。

ただ、公立保育園(保育所)の保育士は人気が高く、採用人数も若干名であるため、狭き門なのが現状です。

保育士のなかには、私立園で働きながら、公立園の採用を目指して毎年試験を受けている人もいます。

保育士採用試験の試験概要は一般教養と専門知識なので、コツコツ勉強を続ければ合格する可能性は高くなりますが、受験に年齢制限を設けている自治体もあるため、募集要項は必ず確認し、計画的に受験しましょう。

男性保育士が活躍できる職場3選

男性保育士が保育園(保育所)以外で活躍できる職場を、3つご紹介します。

それぞれ解説します。

①:院内保育・企業内保育

院内保育と企業内保育は、病院や企業で働く保護者の子どもを預かるために職場内や近隣に設置されている保育施設です。

雇用主が大きな病院や企業の場合は、保育士も大手企業に勤める正社員と同様の手厚い福利厚生を受けられるのが魅力です。

保護者のシフトに合わせて24時間体制で子どもを預かる施設の場合だと、男性保育士がいることによって防犯面での安心感が増します。

また、病院や企業内には保育士以外にも男性職員が豊富にいるため、環境的にも働きやすいでしょう。

②:病棟保育士

病棟保育士とは、入院している子どもたちの生活を支援したり、心のケアをしたりする保育士のことです。

0~5歳までの乳幼児がメインの認可保育園(保育所)とは違い、0〜18歳までの子どもの対応をするのが特徴です。

病棟保育士は医療行為はしませんが、看護師や医師の補助として、診療前後の子どもの着替えや移動のサポートをすることもあります。

なかには体格が大きい子や、身体を思うように動かすことのできない子もいるため、力のある男性保育士は頼りにされる、やりがいある仕事といえます。

③:児童養護施設

児童養護施設は、保護者がいない子どもや、さまざまな理由で保護者のもとで生活できない子どもたちを預かる施設です。

児童養護施設で働く保育士は、食事やトイレ、入浴の補助といった保育業務に加え、料理や洗濯などの家事業務も求められます。

また、子どもの宿題をみたり、買い物や通院に付き添ったりといった、入所している子どもの親代わりとなる活動も業務の一環です。

子どものなかには、思春期を迎え、女性の保育士や職員と距離を置いてしまう男子もいます。

そこで、男性保育士は父親のような役割を果たす存在として期待され、男子の相談相手や遊び相手などとして活躍できます。

保育士が働ける職場については、こちらに詳しくまとめてありますので、ご参照ください。

男性が保育士を目指す方法2つ

男性が保育士になる方法は、以下の2つです。

  • 指定保育士養成施設を卒業する
  • 保育士試験に合格する

指定保育士養成施設とは、卒業と同時に保育士資格を取得できる専門学校や大学のことです。

専門学校は必要な知識を短期間で学べるため、早くから社会に出てキャリアを積んでいける一方、大学は学業とプライベートの両立がしやすく、公立保育士の試験対策に時間を充てることが可能です。

また、指定保育士養成施設を卒業しなくても、独学などで保育士試験に合格すれば、保育士になることは可能です。

保育士のなり方については、こちらに詳しくまとめてありますので、ご参照ください。

男性保育士ならではの魅力を活かして活躍しよう!

男性保育士は徐々に増えてきており、活躍を支援する自治体もあるため、今後ますます需要が増えていくでしょう。

また、男性保育士だからできる遊びや保護者支援もあるため、保育士であることに誇りを持って、自分に合った職場で十分に力を発揮しましょう。

東京未来大学のこども心理学部では「こども」と「心理」について学び、子どもの心を深く理解できる保育士や幼稚園教諭、小学校の先生を目指せます。

心理学に基づいて人を援助するカウンセリングも学べるため、保護者をサポートできる能力も習得可能です。

また、2年次以降は模擬保育の授業が増え、同じ目標を持つ仲間と実践的な学びができます。

東京未来大学では、男子学生も保育士を目指して真剣に学びを深めていますので、気になる方はこちらのWEBサイトをご覧ください。

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