「保育士の就職先は保育園だけ」と思っていませんか?
保育士の就職先は保育園以外にも多様にあり、自分に合った職場を選ぶことができます。
本記事では、保育士の主な就職先と職場ごとの特徴、就職先選びのポイントについて解説します。
※児童福祉法では「保育所」と表記が定められておりますが、同義かつ理解がスムーズになるように、「保育園」と表記することもございます。

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【児童福祉施設】保育士の就職先10選

児童福祉施設は、法律に基づき、児童福祉に関する事業をおこなう施設のことで、どの施設でも保育士を採用しています。
保育士の主な就職先となる児童福祉施設は、以下の8つです。
それぞれ解説します。
①:保育園(保育所)
保育園(保育所)は、共働き家庭に代わって子どもを預かり、発達のサポートをする施設です。
預かることができるのは、0~5歳の乳幼児で、保育時間は最長で12時間です。
保育時間が長いため、保育園(保育所)で働く保育士は、早番、遅番を組み合わせたシフト制勤務が基本です。
保育園(保育所)に就職すると、保育士のチームワークの大切さを学べたり、子どもの成長を間近で見ることができたりと、仕事の中でさまざまな達成感を得られるのが魅力です。
「乳児期を含む、子どもの成長を間近で見たい」「まずは保育現場で経験を積みたい」という人は、保育園(保育所)勤務が向いています。
保育士の働き方、お給料について知りたい方は以下の記事もご覧ください。
②:認定こども園
認定こども園は、教育と保育が一体化した施設です。
幼稚園と保育所の良い面をあわせ持っているのが特徴で、保護者の就労の有無にかかわらず子どもを預けることができたり、教育的な面と家庭的な面をバランスよくカリキュラムに取り入れたりしています。
認定こども園で働くには、原則「保育士資格」と「幼稚園教諭免許」の両資格が必要です。また、保育園同様に保育時間は長いため、勤務する保育士はシフト制勤務が基本です。
「保育士と幼稚園教諭、どちらの知見も活かしてスキルアップしたい」人は、認定こども園も就職先の候補になるでしょう。
③:病児・病後児保育施設
病児・病後児保育施設は、病気やケガの子どもを一時的に預かる施設で、「子どもが発熱しているが、どうしても仕事に行かなければいけない」といった保護者のために、病児対応に特化しています。
病児・病後児保育施設は、その特性から看護師や医師も常駐しており、保育士以外のさまざまな職種のスタッフと連携して保育をするのが特徴です。
また、病児保育を利用する子どもは、体調不良で終始ぐずっていたり、不安からずっと泣いていたりするケースもあります。
そのため、病児・病後児保育施設では、小児看護や小児救急に関する豊富な知識や、子どもの病状に寄り添った臨機応変な判断力が求められます。
「小児医療や応急処置のスキルを高めたい」「子どもはもちろん、病児を抱えて仕事をする保護者のサポートもしたい」という人は、病児・病後児保育施設が向いています。
④:乳児院
乳児院は、「虐待」や「産後うつ」などが理由で、母親と生活できない0〜2歳児を養育する施設です。
保育士は、親代わりとなって24時間体制で子どもの心身のケアや生活のサポートをするため、乳児院に就職した場合は夜勤も含んだシフト制勤務となります。
また、乳児院で暮らす子どもは、保護者の養育環境が整うと帰宅措置がとられ、親元に戻ることもあります。
その際は、子どもがなるべくスムーズに家族との生活を再構築できるよう、看護師や社会福祉士と連携して、保護者とのコミュニケーションをサポートするのも保育士の重要な仕事です。
「複雑な背景をもつ乳児一人ひとりに合った密接な関わりをしたい」「社会貢献性が高い仕事をしたい」という方におすすめです。
⑤:母子生活支援施設
母子生活支援施設は、18歳未満の子どもがいる母子家庭が利用できる施設です。
保育士は、母子支援員として親子の生活全般をサポートし、保育が必要な子をもつ母親が仕事などで外出する際には子どもを預かります。
また、母子生活支援施設の主な入所理由は「配偶者からの暴力」で、他にも複雑な事情がある親子がいるため、子どもはもちろん、母親の心身のケアが求められます。
「母子支援に携わりたい」「心に傷を負った親子が社会復帰できるよう援助したい」という人に向いています。
⑥:児童養護施設
児童養護施設は、保護者の死別や虐待などの理由で家庭で生活できない18歳以下の子どもが生活する施設です。
保育士は、食事や洗濯といった子どもの日常生活の支援に加え、学校行事や通院、買い物などの付き添いも担当します。
児童養護施設も乳児院と同様、24時間対応が基本なので、保育士は夜勤を含むシフト制勤務となります。
ただ、生活している子どもの年齢が幼稚園〜高校生と幅広く、成長と共に保育士の援助なしで生活ができるようになった年長者が、幼い子の面倒をみることもあるため、「四六時中子どもを見守る」機会は他の施設に比べると少ないかもしれません。
「乳幼児だけでなく、児童とも関わりたい」「進路や将来に悩む子どもの人生と真剣に向き合いたい」という人におすすめです。
⑦:障がい児施設
障がい児施設は、1歳〜18歳の知的、身体的障がいを持った子どもに対し、生活や学習の支援を行う施設です。
保育士は、障がいに関する豊富な知識と、子どもの特性を理解した上で根気強く関わる忍耐強さが求められます。
また、作業療法士や理学療法士ともコミュニケーションをとりながら働くため、子どもの様子や職種ごとの専門性をいち早く判断し、臨機応変な対応ができるとよいでしょう。
「障がいに対しての知見を深めたい」「専門的なサポートを通して子どもを支えたい」という人に向いています。
⑧:児童発達支援センター
児童発達支援センターは、発達支援が必要な子どもたちが自立した生活を送るための援助をする施設です。
保育士は、子どもたち一人ひとりのプログラムに沿って、機能訓練や個別指導、保護者からの相談対応などを担当します。
また、必要に応じて子どもが通っている保育園・幼稚園などを巡回し、日々の対応の仕方などを保育園側にアドバイスすることも、大切な仕事です。
「子どもの発達に不安を感じる保護者に寄り添った支援や保育をしたい」という人に向いています。
【児童福祉施設以外】保育士の就職先4選

保育士の就職先は、児童福祉施設だけではありません。
児童福祉施設以外の就職先を、4つ紹介します。
①:学童保育
学童保育は、主に小学校低学年の子どもたちが、放課後から保護者が迎えに来るまでの時間を過ごす施設です。
保育士は、家庭的な雰囲気のもとでリラックスして過ごせるよう子どもを見守ることが主な仕事ですが、ときには子どもの宿題を手伝ったり、チームの一員となってドッジボールや大縄跳びをしたりすることもあります。
また、学童の形態によっては、近隣の小学校の学年もバラバラな子どもたちが同じ空間で過ごすため、いざこざや危険のないように気をつけながらみることも大切です。
子どもと過ごす時間は2〜3時間と短めですが、学童前後には事務作業をしたり、学童主催のイベントの資料作りをするなど、仕事内容は多岐にわたります。
「子どもの遊びにとことん付き合う体力がある」「さまざまな学校の年齢の子どもがいる中で、臨機応変な対応ができる」人に向いています。
②:歯医者や美容院の託児スタッフ
最近では、店舗内にキッズスペースを完備している歯医者や美容院があります。
このような施設では、保育士は託児スタッフとして採用され、子どもがいる時は保育を担当、保育がないときは受付業務や清掃作業も担当します。
歯医者や美容院は基本的に予約制のため、残業はほぼなく、時間にゆとりをもって働けるのが特徴です。
「どんな年齢や性格の子どもともすぐに仲良くなれる」「自分の時間も大切にしたい」という方は託児スタッフ向きといえます。
③:子ども写真館のスタッフ
子ども写真館は、バースディフォトや七五三など、時期に関係なく日々たくさんの家族連れが利用します。
しかし、子どもは撮影の時間帯に必ずしも機嫌よく笑っていられるわけではありません。
眠かったり、お腹が空いていたりして、写真が撮れないほどにぐずっているケースもあります。
そんな子どもたちの機嫌をとり、緊張を和らげる声掛けをして、笑顔になるようサポートするのが保育士の仕事です。
「カメラや写真に興味がある 」「子どもの興味を引き、笑顔にするテクニックに自信がある」という方におすすめです。
④:企業主導型保育園の本部スタッフ
企業主導型保育園の場合は、企業が保育園を運営しているため、「本部勤務の保育士」という形で採用があります。
運営本部に就職した保育士の仕事内容は、一般事務や保育士採用などの人事、就職イベントの運営サポートがメインです。
また、内勤以外にも、運営している保育園を巡回して指導したり、保育士が足りない園へ手伝いに行ったりする業務を担うこともあります。
「保育士資格を活かして会社勤めをしてみたい」「将来は現場ではなく内勤として管理職に就きたい」という方に向いています。
保育士の就職先選びのポイント2つ

保育士は就職先が豊富なため、進路に迷うこともあるでしょう。
就職先選びのポイントは2つあります。
それぞれ解説します。
①:職場見学に行く
現場を見ず、求人内容や条件だけで就職先を決め、「想像と違った」と後悔するのは避けたいですよね。
自分の理想と職場の雰囲気や待遇のギャップを防ぐためにも、気になる就職先を見つけたら、必ず職場見学に行きましょう。
職場見学に行くことで、保育園や施設の雰囲気や子どもたちの様子、保育環境など細かい部分を自分の目で見て、情報収集することができます。
自分のイメージする保育ができるかどうか、子どもたちは笑顔で過ごしているか、人員配置はゆとりがあるかなど、事前にチェック項目を決めて、自分との相性をしっかり見定めるとよいでしょう。
また、職場見学は現場のスタッフとコミュニケーションがとれる貴重な機会でもあります。
条件面や福利厚生など、気になることは納得いくまで質問することも忘れないようにしましょう。
②:先生や先輩に相談する
就職先に悩み、自分の選択が合っているか不安になったら、大学の先生や先輩に相談しましょう。
先生の中には、園長経験がある人もいますし、教育者としての長年の経験からさまざまな施設とつながりを持っている可能性もあります。
そのため、表には出ない内部事情や、学生の性格や雰囲気を踏まえた適性を教えてもらうことができるでしょう。
また、希望の就職先で先輩が働いていることもあります。
年齢が近く、リアルに現場で働いている先輩のエピソードやアドバイスは、悩みを解決したり、自分の決心を後押ししたりするのに役立ちます。
保育業界は狭い世界なので、探してみると意外と身近に関係者がいます。
1人で悩みを抱え込んだり、ネット上の口コミを鵜呑みにしたりせず、信頼できる相談相手から情報をもらいましょう。
保育士として自分に合った就職先を見つけよう
本記事では、保育士の就職先や仕事内容、就職先の選び方のポイントについて解説しました。
保育士は保育園以外でもさまざまな業界で働くことができます。
就職先を選ぶ際は、必ず職場を自分の目で見て、環境や働き方が自分の理想と合っているか判断しましょう。
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