「保育士になるには、ピアノの実技が必要」と聞いたことはありませんか?
保育士になりたいすべての方が学生時代までにピアノを習っているわけではありませんし、音楽が苦手な場合、不安ですよね。
でも安心してください。
結論、ピアノが弾けなくても保育士になることは可能です。
保育現場でもピアノを使わない保育士はいますし、最近はオーディオ機器を活用する園も増えています。
ただ、保育士としてピアノが弾けるとできること、喜ばれることが増えるのも事実です。
本記事では、保育士資格とピアノ実技の関係性や上達方法について解説します。

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保育士資格の取得方法によって、ピアノの習熟度には違いがある

保育士になるには2通りの方法があり、どのように保育士を目指すかによって、ピアノの習熟度が異なります。
以下、2つのパターンに分けて説明します。
①:独学して国家試験を受けるパターン
独学で保育士資格取得を目指す場合は、国家試験の受験が必須ですが、必ずしもピアノは必要ではありません。
保育士資格取得試験には、筆記試験と実技試験があります。
実技試験は「音楽に関する技術」「造形に関する技術」「言語に関する技術」の3つから2つを選んで受験することが定められています。
つまり、ピアノが弾けなくても、読み聞かせや工作といった他の実技スキルを磨き、ピアノ実技を除いて受験、合格すれば、晴れて保育士になることができます。
「ピアノを弾かずに保育士になりたい」「ピアノ以外の実技に自信がある」という場合は、独学で国家資格を受ける方がスムーズかもしれません。
ただ、「ピアノが弾けないから国家試験を受験しよう」と安直に決断するのは危険です。
なぜなら保育士試験の合格率は毎年20%前後を推移しており、国家試験の中でも難易度が高い資格となっているからです。
また受験科目も多く、人によっては「3年かけてやっと合格し、保育士になった」というケースもあり、いくら「保育士になりたい」という思いが強くても、何年も独学で学びを続け、合格を目指すのにはかなりの根気が必要です。
その点、大学や専門学校に通えば、授業を受ける中で自然と学びを深め、初心者レベルであっても最低限のピアノスキルが習得できます。
また、卒業と同時に保育士資格をスムーズに取得できるので、「ピアノを弾かなくて済む」という理由だけで国家試験の受験を考えるようなら、学校に通う選択をした方が得策です。
②:大学や専門学校に通い、授業にピアノ実技があるパターン
大学や専門学校などの保育士養成施設では、必ずピアノの実技授業があります。
卒業までにある程度ピアノ技術を習得する必要がありますが、入学した時点でピアノが弾けなくても問題はありません。
とはいっても、入学前は「自分だけ弾けなかったらどうしよう」「実技授業で遅れをとるのではないか」という不安がどうしても拭えないでしょう。
ただ、実際に入学してみると、学生のピアノのレベルは十人十色です。
授業中は、ピアノが上手な人が苦手な人に弾き方を教えたり、楽譜を読みやすく工夫してくれたりして、励ましあいながら練習し、上達を目指します。
音楽担当の先生も、個々のピアノ習熟度に合わせた指導や目標設定をしてくれるので、無理なく一定レベルのピアノスキルが身につけられます。
また、大学のカリキュラムによっては、YAMAHAのピアノグレードなど、ピアノの認定資格を在学中に取得すると単位認定されるところもあります。
そのため、元々ピアノが得意な人や、就職活動の際に履歴書にピアノの資格を記入したいという人は、調べてみるとよいでしょう。
このように、以下3つに該当する場合は学校に通うのがおすすめです。
- 「友人と楽しみながら積極的にピアノを学びたい」
- 「授業を通してピアノのスキルを基礎からしっかり身につけたい」
- 「独学で国家試験の勉強をするのは大変だと感じる」
保育士に求められるピアノレベル2つ

実際の採用試験や保育現場で保育士に求められるピアノのレベルは2つあります。
それぞれ詳しく解説します。
①:バイエル修了程度であること
保育士の求人のなかには「バイエル修了程度」のピアノスキルを必須としているところもあります。
「バイエル」とは、初心者向けの練習教本です。右手でメロディ、左手で伴奏といった基本技術を学び、簡単な曲が演奏できるようになります。
しかし、現場で「バイエル」の曲を弾くことはないに等しく、あくまで「この程度弾ける技術を求めている」という指標です。
そのため、簡単な童謡を両手で伴奏できれば問題ありません。
②:歌いながら弾けること
保育現場では「子どもたちの前で簡単な童謡を弾きながら一緒に歌う」スキルが求められます。
完璧に演奏することではなく、子どもたちが歌うことを楽しめるような伴奏のスキルが重要です。
もし、歌の途中でピアノ伴奏に失敗しても、保育士自身が楽しそうに歌い続けていれば、子どもたちも続けて歌ってくれます。
歌の途中で両手で弾けなくなってしまっても、右手のメロディだけつないで、子どもたちの歌をサポートしましょう。
現場では、保育士が失敗を恐れたり動揺したりせず、ピアノを使いながら堂々と音楽を楽しむ姿を見せることが何より大切です。
実際の保育現場でピアノ実技が必要な3つの場面

保育現場でピアノ実技が必要な場面は、主に3つあります。
それぞれ詳しく解説します。
①:ピアノ伴奏にこだわる保育園(保育所)に就職したとき
最近では、ピアノの練習にあてる時間を、子どもたちと過ごす時間や保育準備の時間にあてることを目的とし、オーディオ機器を使う園も増えています。
また、園が住宅街の中にある保育園は、騒音問題のリスクからピアノを使用できない場合もあります。
しかし、保育士が子どもたちの目の前でピアノ伴奏をすることには、音の大きさや、曲の速さといった曲がもつ豊かな表現力を、子どもたちが体感できるメリットがあります。
豊かな表現に触れることを重視し、ピアノを使った保育を推進している保育園もあるので、そのような保育園(保育所)に就職した場合は、一定の技術が必要になるでしょう。
②:年長児クラスを受けもったとき
年長児クラスは特に季節の行事を取り入れた保育活動があります。子どもたちが歌う季節の歌をピアノで伴奏する必要があるため、ピアノを弾く機会が増えます。
また、4歳、5歳と年齢が上がってくると、集団遊びの経験が大切になります。
「音が止まったら動きを止める」「ゆっくりな伴奏の時はゆっくり動く」「早い伴奏になったらかけ足」など、簡単なルールのある遊びをする際にピアノが役立ちます。
そのため、事前に童謡や和音を使ったメロディーを何曲か、弾けるようになっておくと良いでしょう。
③:行事のピアノ担当になったとき
保育園(保育所)では、季節に沿ったイベントとして、毎月の誕生会・入園式・クリスマス会・卒園式などがあります。
そのため、ピアノの担当になると各行事で子どもの歌の伴奏をします。
ピアノが必要となる行事では、ピアノが得意な保育士が続けて担当する園もありますが、なかには順番でピアノ担当が回ってくる場合もあります。日ごろから少しずつ練習しておくとよいでしょう。
保育士として、ピアノが弾けると得られる3つのメリット

ピアノが弾けると得られるメリットは以下3つです。
それぞれ詳しく解説します。
①:子どもたちの注意を惹きつけられる
保育園(保育所)では、子どもたちに以下のような合図を送る場面がたくさんあります。
- 座りましょう
- 集まりましょう
- 静かに話を聞きましょう
大勢の子どもたちがおしゃべりをしていると賑やかになるので、その度に大きな声を出していては、喉を壊してしまうかもしれません。
ときには子どもたちへの合図を声ではなく、ピアノを使って簡単なメロディで伝えることで注目を集めやすくなります。
②:就職に有利になる
ピアノ伴奏にこだわる保育園(保育所)もあります。
採用試験でのピアノの実技は、どの程度ピアノが弾けるのかという実力面とともに、実技試験を通してピアノに向き合う姿勢や、将来保育士として子どもたちの成長に良い影響を与えられる人材であるかを見ています。
ピアノが一定レベルで演奏できることで自信をもって実技試験に臨むことができ、演奏にも余裕が生まれます。採用試験に向けてピアノを練習しておくことで、就職に有利になるでしょう。
③:保育の活動に使える
ピアノが弾けることで、保育の幅が広がります。
例えば『かもつれっしゃ』という遊びを取り入れる場合、保育士がピアノで伴奏している間、子どもたちは汽車になって走ります。ピアノ伴奏が止まると、友だちを見つけてじゃんけんをします。
このように、ピアノを使った簡単なルールの遊びを取り入れることで、保育の幅が広がります。
保育士として必要なピアノの実技を身につける3つの練習方法

「保育士になるためにピアノの実技を身につけたい!」という方のために具体的な練習方法を3つ紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
①:子ども用の教本や動画教材を使って練習する
子ども用の教本や動画教材を使ってドレミを読む練習から始めましょう。
教本のなかには、音符の上に音階が書いてあるものもあるため、自身のピアノスキルに合わせて選びます。
練習しているうちに、少しずつ音の名前と音符が一致していきます。
まずは焦らず、右手から練習しましょう。右手の音符は音楽のメロディーラインになりますので、簡単な童謡のメロディが弾けるようになります。
動画教材などでも基本的な練習ができる動画がたくさんあるので、慣れてきたらいろいろ検索をしてみるとよいでしょう。
②:オンラインレッスンやピアノ教室に通う
ピアノの技術を短期間で習得したい場合は、オンラインレッスンやピアノ教室に通い、プロに指導してもらうのも効果的です。
曲の中のリズムや、指の使い方など、プロの指導を受けることで独学ではわかりにくい部分も短期間で身につきます。
③:ピアノを基礎から学べる学校を選ぶ
大学・専門学校といった保育士養成施設では、ピアノの実技が必修科目です。
学校によって集団でレッスンをするところと、個人レッスンがあるところが分かれますが、基礎から学び練習することで卒業時には童謡を数曲か弾けるレベルまで上達します。
例えば、東京未来大学では30人程度の学生に2〜4人の教員が配置され、レベルに合わせた丁寧な指導が受けられます。
ピアノが弾けると保育がより楽しくなる!
ピアノが弾けなくても保育士資格を取得することはできます。
しかし、ピアノが弾けることで保育の幅が広がり、子どもたちと過ごす時間をより楽しむことができます。
ピアノ実技に苦手意識があるのであれば、大学の課程で同じような学生と一緒に練習することで、必要なスキルを身につけやすくなります。
東京未来大学の子ども心理学部では保育士、幼稚園教諭、小学校の先生を目指して「こども」と「心理」について学びます。
「子ども臨床心理学」「教育心理学」「カウンセリング学」に力を入れ、子どもの心の動きを深くつかめる大人になれるようカリキュラムを組んでいます。
また、1年次に必修の「音楽実技」では、各クラス30名程度の学生に2〜4人の教員が配置され、初心者から上級者までレベルに合わせて個別に指導します。
ゼロからスタートの学生も、1年間で15曲程度は弾けるようになります。4年次までピアノの授業を履修し続けることも可能です。
保育士の卵として、よい学習スタートが切れることを、応援しております。

保育を学ぶなら東京未来大学へ
東京未来大学は、生徒一人ひとりを複数の教職員で支え、卒業後まで見守るパートナーとなる大学です。就職率も99.7%にのぼります。カリキュラムなどは、公式WEBサイトをご確認ください。
