保育士は、大学へ行かなくても取得できる資格だと考えている方はいませんか。

たしかに、専門学校や短大を卒業したり独学で試験に合格したりすれば、保育士資格は取得可能です。

しかし、保育や子どもについて深く学べたり、幼稚園教諭や小学校教諭などの資格も取得できたりといった、4年制大学ならではの魅力もあります。

この記事では保育士を目指せる4年制大学の特徴やメリット・デメリット、選び方について専門学校との違いについても触れながら解説します。

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保育士を目指せる4年制大学の特徴

保育士を目指せる4年制大学とは、指定保育士養成施設となっている大学を指します。

指定保育士養成施設とは、都道府県知事から指定を受けた、卒業と同時に保育士資格を取得できる4年制大学・短大・専門学校などを指します。

座学と実習を交えた専門的なカリキュラムが組まれており、保育の知識や技術を学べる場所です。2023年4月1日時点では、全国に666校あります。

2022年度に行われた「東京都保育士実態調査」によると、保育士資格を指定保育士養成施設で取得した方の割合は56.4%でした。内訳は以下の通りです。

  • 4年制大学:17.8%
  • 短大:19.0%
  • 専門学校:16.0%
  • その他の養成施設:3.6%

保育士資格は短大や専門学校で取得するイメージもありますが、4年制大学、短大、専門学校のいずれにおいても資格取得者の割合に大きな差はありません。

保育士を目指せる学部や学科は、教育学部・家政学部・社会福祉学部などにある幼児教育学科・保育学科などです。

大学によって名称が異なるため、保育士資格を取得できる学部や学科について必ず事前に確認しておきましょう。

4年制大学で保育士を目指す3つのメリット

4年制大学で保育士を目指すメリットを、3つご紹介します。

4年制大学で保育士を目指す3つのメリット

①:時間をかけて幅広い分野について学べる
②:就職先の選択肢が増える
③:就職先によっては給料や待遇がよくなる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

①:時間をかけて幅広い分野について学べる

4年制大学は短大や専門学校と違い、時間をかけてじっくり学べるというメリットがあります。公立の保育園で働きたい方は、自由な時間を活用して公務員試験の対策に取り組むことも可能です。

また、4年制大学では保育の専門科目以外の幅広い分野が学べる点も魅力です。たとえば、保育以外に英語について学ぶと、英語教育に力を入れている保育園で活躍できる可能性があります。

②:就職先の選択肢が増える

専門学校は保育士になることに特化したカリキュラムとなっているため、他の進路へ進むのが難しい場合があります。一方で、4年制大学では保育士以外の資格も取得できるため、就職先の選択肢が増えます。

保育士以外に取得できる資格は、幼稚園教諭や小学校教諭が一般的です。履修した単位によっては、学校図書館司書教諭や社会福祉主事(任用資格)、准学校心理士などの取得も可能です。

なお、保育士として働いているうちに他の仕事をしたくなった場合も、大学で得た知識や資格によって転職先の幅が広がるでしょう。

③:就職先によっては給料や待遇がよくなる

就職先によっては、大学を卒業したほうが給料や待遇がよくなる場合があります。

とくに、公立保育園に就職する場合は、大卒のほうが給料面で有利になる傾向があります。たとえば、広島市の公立保育園で働く保育士の初任給(2024年4月1日時点)は以下の通りです。

  • 大卒:約21万3200円
  • 短大卒:約19万6400円

基本給が高いと受け取れるボーナスの額も大きくなるため、将来的に得られる収入に差が出てきます。

4年制大学で保育士を目指す3つのデメリット

4年制大学で保育士を目指すデメリットを、3つご紹介します。

4年制大学で保育士を目指す3つのデメリット

①:学費がかかる
②:入学するのが難しい
③:保育士になるまでに時間がかかる

それぞれ解説します。

①:学費がかかる

4年制大学、短大、専門学校の学費は異なります。以下の表で、2023年度の授業料と入学料を学校ごとに比較してみました。

学校の種類1年間の授業料(平均額)入学料(平均額)
国立4年制大学53万5800円28万2000円
公立4年制大学53万6191円37万4371円
私立4年制大学95万9205円24万806円
公立短期大学37万7357円22万5050円
私立短期大学72万9069円23万7122円
専門学校73万6000円17万8000円
参照:公益社団法人 東京都専修学校各種学校協会「令和5年度学生・生徒納付金調査結果について」


学費には前述の表にある授業料や入学料だけでなく、施設設備費や実験実習費なども含まれます。さらに、通学費や下宿代も4年分かかるため、短大や専門学校に比べて4年制大学はコストが高くなりやすいです。

なお、学費が問題となる場合は、奨学金制度を利用することで解決する可能性があります。保育士を目指すうえで利用できる奨学金は「日本学生支援機構の奨学金」と「保育士修学資金貸付制度」があり、併用が可能です。

保育士修学資金貸付制度は、指定保育士養成施設に通う生徒が利用できます。卒業した日から1年以内に保育士登録し、5年間継続して保育士業務に従事すると返還が免除されます。

保育士修学資金貸付制度を利用したい方は、住んでいる地域の社会福祉協議会に問い合わせてみましょう。

②:入学するのが難しい

国立や公立の4年制大学の入試では、大学入学共通テストと各大学が独自に実施する試験を受けるのが一般的です。私立大学の入試は、各大学が実施する独自の試験を受ける場合や、大学入学共通テストを利用する場合があります。

推薦型選抜や総合型選抜(旧AO入試)でも学力試験が課される場合があるため、4年制大学に入学するには学力が求められます。

一方で専門学校の入試は書類選考と面接のみのケースもあり、4年制大学ほど学力試験は重視されません。しかし、学びたい熱意を専門学校へ伝えるために、志望動機の書き方を学んだり面接の対策をしたりする必要があります。

③:保育士になるまでに時間がかかる

4年制大学で保育士を目指すなら、最短で4年かかります。早く保育士として働きたい方は、2〜3年で卒業できる短大や専門学校のほうが適しています。

保育士の転職では学歴よりも、これまでの勤務経験や、即戦力になれる能力のほうが重視されやすいです。

ただし、大卒のほうが基本給の設定が高い保育園もあるため、経験年数の少なさによって収入面で不利になるかは勤務先によって異なります。

保育士を目指せる大学を選ぶときに見るべき2つのポイント

保育士を目指せる大学を選ぶときは、以下の2つのポイントに注目しましょう。

保育士を目指せる大学を選ぶ2つのポイント

①:実技や実習の内容
②:就職率や就職サポートの手厚さ

それぞれ解説します。

①:実技や実習の内容

保育士を目指せる大学の実技や実習のカリキュラム内容は、学校によって異なります。

たとえば、東京未来大学ではピアノの授業を4年次まで履修できるため、ピアノに自信がない方も丁寧に学べるため安心です。

また、1年次の夏に実施される体験実習では、早い段階から子どもたちと関わることができます。1年次の体験実習があることで、2年次から始まる本格的な実習での学びをより深めやすくなるでしょう。

気になる大学のカリキュラムや実習内容は、公式ホームページやパンフレットなどで確認してみてください。

②:就職率や就職サポートの手厚さ

保育士資格を取得しても、就職先が見つからないと保育士として働けません。そのため、就職率や就職サポートについて調べておく必要があります。

学校内で就活フェアを開催したり、模擬面接や模擬実技試験を実施したりと、大学によって就職サポートの内容はさまざまです。中には、1年次から面談を行い、就職をサポートしてくれる大学もあります。

就職率や就職サポートの内容は、公式ホームページやパンフレットで確認できます。

大学に通わず独学で資格を取得することも可能

指定保育士養成施設の大学に通っていなくても、保育士試験に合格すれば資格を取得することは可能です。

ただし、保育とは関係ない大学に通っている場合、受験した年度内に以下の2つの条件を満たさないと合格は認められません。

受験した年度内に満たすべき2つの合格条件

2年以上在学している
62単位以上修得済みである

保育士試験には、筆記試験と実技試験があります。筆記試験の科目は、以下の8つです。

  • 保育原理
  • 教育原理及び社会的養護
  • 子ども家庭福祉
  • 社会福祉
  • 保育の心理学
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論

各科目で6割以上の得点を取らなければ、実技試験には進めません。

実技試験は、以下の3分野の中から2分野を選択して受験します。

  • 音楽に関する技術
  • 造形に関する技術
  • 言語に関する技術

合格するためには、選択した2分野それぞれで6割以上の得点が必要です。なお、2023年度の保育士試験の合格率は約26.9%でした。

2018年度に厚生労働省が実施した「保育士試験合格者の就職状況等に関する調査研究」によると、初めての受験で保育士試験に合格した方は15.0%、2回目の受験で合格した方は32.9%という結果が出ています。また、6回以上受験している方の割合は10.1%でした。

この試験結果から、保育士資格を独学で取得するのは難易度が高く、時間がかかる可能性もあるといえるでしょう。保育士になりたいなら、卒業と同時に資格を取得できる大学で目指すのがおすすめです。

保育士試験について気になる方は、下記に詳しくまとめてありますのでご覧ください。

保育士への一歩を4年制大学で踏み出そう!

指定保育士養成施設の4年制大学や短大、専門学校などでは、卒業と同時に保育士資格を取得できます。

4年制大学なら保育についてだけでなく、心理学や語学といった幅広い知識をじっくりと学べます。保育士以外の資格も取得でき、就職先によっては給料や待遇がよくなる点も4年制大学の魅力です。

どの指定保育士養成施設へ行くか迷った場合は、4年制大学がおすすめです。

東京未来大学の子ども心理学部では「こども」と「心理」について学べるため、子どもの心を深く理解できる保育士になれます。

さらに、保育士だけでなく、幼稚園や小学校の先生も目指せます。

2023年度の就職率は99.7%と高く、1年次から個別面談でサポートを受けられるので就職先に不安を抱える方も安心です。

東京未来大学について気になる方は下記のWEBサイトをご覧ください。

保育を学ぶなら東京未来大学へ

東京未来大学は、生徒一人ひとりを複数の教職員で支え、卒業後まで見守るパートナーとなる大学です。就職率も99.7%にのぼります。カリキュラムなどは、公式WEBサイトをご確認ください。