乳児院は、さまざまな事情により家庭で暮らせない子どもたちを支える、社会的にも重要な役割を担う施設です。乳児院で働きたいものの、「どんな資格が必要か」「どうすればよいか」わからない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、乳児院がどのような施設なのか、具体的な仕事内容や役割について詳しく解説します。

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乳児院とは「児童福祉施設」の1つ

乳児院とは、保護者のさまざまな事情により家庭での養育が難しい0歳からおおむね2歳までの子どもを預かり、生活全般の支援を行う児童福祉施設です。
児童福祉法に基づいて設置されており、家庭に代わって子どもが安心して過ごせる環境を整える役割を担っています。
入所する理由は、親の病気や経済的困難、育児放棄など家庭ごとに異なります。
乳児院では、個々の家庭事情に関わらず、子どもが健やかに成長できるように、食事や入浴、遊び、健康管理など、日々の生活をサポートしています。
乳児院の目的は単に「預かること」ではありません。
子どもの発達段階に合わせた保育や医療的ケアを行い、家庭復帰や養子縁組につなげるなど、将来を見据えた支援を行う点が特徴です。
児童養護施設や保育所との違い

乳児院は、家庭での養育が難しい子どもを預かり、生活全般を支援する入所型の児童福祉施設です。
同じように子どもを預かる施設として、児童養護施設や保育所と混同されがちですが、目的や対象年齢が異なります。
乳児院との主な違いは、次の2点です。
①:児童養護施設との違いは「対象年齢」
乳児院と児童養護施設の大きな違いは、入所できる子どもの対象年齢です。
乳児院は主に0~2歳までの子どもを対象としており、長くても預かるのは幼児期(小学校入学前)までです。保護者の病気や経済的事情などで家庭での養育が難しい場合に、一時的に預かります。
一方で、児童養護施設は原則として1~18歳までの子どもが対象で、保護者のいない子どもや、虐待などにより家庭で生活できない子どもが入所します。
なお、乳児院で過ごした子どもがすぐに家庭に戻れない事情があるケースでは、児童養護施設など別の施設に移るケースもあります。
家庭復帰が難しい事情がある場合でも、成長段階に合った環境で安心して暮らせるよう、児童福祉の仕組み全体で支援が続けられるのです。
②:保育所との違いは「入所と通所」
乳児院と保育所の根本的な違いは、子どもが生活する「入所施設」か、日中に通う「通所施設」かという点です。
保育所では、保護者が仕事などで日中子どもの世話をできない場合に、家庭に代わって一時的に保育を行います。夕方には保護者のもとへ帰り、家庭での生活を続けることが前提です。
一方で乳児院に入所している子どもは、さまざまな事情で家庭で暮らすことが難しい状況です。そのため、施設が家庭の代わりとなり、24時間体制で生活のすべてを支えます。
また、保育所では集団生活や社会性の発達を目的とした活動が中心ですが、乳児院では一人ひとりの発達段階や心身の状態に合わせた個別的なケアが求められます。
乳児院で働く魅力は「子どもの成長を近くで感じられる」こと

乳児院で働く最大の魅力は、子どもたちの成長を親のような視点で、日々間近に感じられる点にあります。
寝返りがうてた瞬間、初めて言葉を発したときなど、乳児期のかけがえのない成長の過程に深く関われるのは、この仕事ならではの喜びです。
また、被虐待児や障害のある子どもなど、専門的なケアを必要とするケースも多く、多様な子どもたちと向き合う中で養育のスキルを磨けます。
さらに、夜勤を含む24時間体制のシフト勤務や、多職種との連携も特徴です。
看護師・栄養士・心理士などさまざまな専門職と協力しながら働くことで、幅広い経験を積み、今後のキャリア形成に強みを持てる点も大きな魅力です。
乳児院で働く人の仕事内容と1日の流れ

子どもたちの生活を24時間体制で支える乳児院での仕事は、日中に子どもを預かる保育所などとは異なる特徴を持っています。
乳児院で働くことを具体的にイメージするために、日々の業務内容と1日のスケジュールの流れを理解しておきましょう。
①:主な仕事内容
乳児院での主な仕事内容は、親代わりとして子どもたちの生活全般を支え、健やかな成長を24時間体制で見守ることです。
具体的には、授乳や食事の補助、おむつ交換、入浴、寝かしつけといった基本的な生活のサポートが中心となります。
それに加えて、日々の検温や体調チェックといった健康管理や、遊びを通して心身の発達を促すのも重要な役割です。
また、子ども一人ひとりの成長を記録する書類作成、保護者や児童相談所といった関係機関との連携も大切な業務に含まれます。
このように、単に身の回りの世話をするだけでなく、深い愛情をもって子どもと向き合い、心身の成長を多角的に支える役割が求められるのです。
②:乳児院で働く人の1日のスケジュール例
乳児院は24時間体制のため、職員は日勤・早番・遅番・夜勤などのシフト制で勤務します。
乳児院の1日のスケジュールは以下のように進み、時間帯ごとの業務を担当します。
【乳児院の1日のスケジュール例】
7:00 職員間での引き継ぎ、子どもたちの起床介助
8:00 朝食
9:00 自由遊びや散歩など、その日の活動
11:30 昼食
13:00 午睡(子どもが休んでいる間に、職員は記録作成や打ち合わせを実施)
15:00 おやつ
16:00 沐浴の時間、自由遊び
18:00 夕食
19:00 寝かしつけ、夜間の体制へ引き継ぎ
20:00 就寝
このように、子どもの生活リズムに寄り添いながら、一人ひとりの成長を丁寧に見守るのが職員の役割です。
乳児院で働くために必要な資格
乳児院では、保育・医療・栄養・心理など多様な分野の専門資格を持つ人が連携して子どもを支えています。
職種によって求められる資格は異なりますが、いずれも子どもの発達や健康を守る上で欠かせない役割を担います。
以下に、主な職種と必要な資格・主な役割をまとめました。
| 職種 | 必要な資格 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 保育士 | 保育士資格 | 子どもの生活全般の世話、養育 |
| 児童指導員 | 社会福祉士、教員免許、心理・教育・社会・社会福祉の学科卒など | 子どもの生活指導、学習支援 |
| 看護師 | 看護師免許 | 子どもの健康管理、医療的ケア |
| 医師・嘱託医 | 医師免許 | 診察、健康指導 |
| 心理士 | 公認心理師、臨床心理士 | 子どもや保護者の心理的ケア |
| 栄養士・調理師 | 栄養士資格、調理師免許 | 献立作成、調理 |
| 家庭支援専門相談員 | 社会福祉士、精神保健福祉士など | 保護者への支援、関係機関との連携 |
| 里親支援専門相談員 | 社会福祉士、精神保健福祉士など | 里親開拓、里親への支援 |
乳児院は各分野の専門家がチームを組み、それぞれの専門性を発揮することで成り立っています。
子どもたちの健やかな育ちを多角的にサポートするため、多くの資格が活かせる職場です。
乳児院で働く適性がある人が持つ能力とは
乳児院の仕事は、チームで力を合わせながら責任をもって子どもたちの成長を支える仕事です。
職員は交代制のシフトで24時間体制の保育を行い、子ども一人ひとりの生活を見守ります。夜勤を含む勤務に対応する体力や、チームの中で助け合える協調性が欠かせません。
また、子どもが泣き止まない、食事をうまく取れないなど、日々の業務は思い通りにいかないことも多くあります。そんな時でも焦らず、子どものペースに合わせて寄り添える忍耐力と柔軟さも求められます。
まとめると、子どもの安全と成長に責任を持ち、仲間と協力しながら忍耐強く支え続けられる人が、この仕事に向いているでしょう。
乳児院で働くための資格を取得するなら「東京未来大学」で学ぶのがおすすめ

乳児院で働くには、保育士や児童指導員などの専門資格が必要です。これらの資格は東京未来大学でも取得を目指せます。
乳児院で働くための資格取得に東京未来大学が適している理由は、以下の3つです。
①:子どもの心理学について深く学べる
東京未来大学の強みは、保育の知識や技術に加えて、その土台となる「こども心理学」を深く学べる点にあります。
乳児院には、さまざまな事情を抱えた子どもたちが入所しており、その心に寄り添うためには、行動の背景にある心理を理解する視点が不可欠です。
東京未来大学のこども心理学部では、子どもの「心」と「体」の発達を体系的に学ぶカリキュラムが組まれており、専門的なケアを実践するための応用力が身につきます。
心理学の知識は、言葉で思いを伝えられない乳幼児の気持ちを汲み取り、一人ひとりに合った関わり方を見つける上で大きな助けとなるはずです。
②:実習カリキュラムで現場対応力を育てられる
東京未来大学では、実践を通して学ぶ教育を重視しており、保育現場での対応力を着実に身につけられます。
授業で得た知識を実習で活かす仕組みが整っており、子どもとの関わり方や発達支援の方法を、実際の場面で体験的に学ぶことが可能です。
子どもたちとの関わりを通して、理論だけでは得られない「現場感覚」や「臨機応変な判断力」が育ちます。
また、実習後の振り返りや教員によるサポートも充実しており、経験を自信へとつなげられるのが特徴です。
③:さまざまな資格取得を目指せる
東京未来大学の強みは、乳児院でのキャリアに役立つ多様な資格取得を目指せる点です。以下に、取得を目指せる主な資格を紹介します。
| 分類 | 資格名 |
|---|---|
| 国家資格 | 保育士 |
| 教員免許状 | 幼稚園教諭一種免許状 小学校教諭一種免許状 学校図書館司書教諭※1 |
| 心理・福祉司関連資格 | 准学校心理士 児童指導員(任用資格) 児童福祉司(任用資格)※2 社会福祉主事(任用資格) |
| 民間資格など | 認定ベビーシッター レクリエーション・インストラクター |
※1:小学校の教員免許取得希望者が対象。提携大学の科目等履修生として、必要単位を修得することで取得可能
※2:卒業後1年以上の実務経験が必要
複数の資格を持てば、子どもへの専門的なケアや保護者支援など、仕事の幅が大きく広がるでしょう。
将来のキャリアを見据え、自分の目標に合わせて資格を組み合わせて学べることは、東京未来大学ならではの魅力です。
乳児院で働くことを目指すなら、東京未来大学への入学を検討しよう

今回は、乳児院の概要から仕事内容、働く魅力や必要な資格について解説しました。
乳児院の仕事は、子どもたちの人生のスタートを支える、社会的意義の大きい専門職です。
そこで活躍するには、保育士などの資格取得に向けた専門的な学びが欠かせません。
東京未来大学のこども心理学部では、保育士や幼稚園教諭を目指すための、心理学に基づいた実践的なスキルを習得できます。
乳児院で働くための第一歩として、ぜひ下記の東京未来大学WEBサイトをご覧ください。

保育を学ぶなら
東京未来大学へ
東京未来大学は、生徒一人ひとりを複数の教職員で支え、卒業後まで見守るパートナーとなる大学です。就職率も99.7%にのぼります。カリキュラムなどは、大学WEBサイトをご確認ください。
