幼稚園教諭や保育士としてお仕事をされている方の中には、将来的なキャリアの幅を広げるために追加で資格や教員免許状を取得したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが「幼保特例制度」です。

幼稚園教諭免許状または保育士資格を所持しており、一定の実務経験の条件を満たしている方は幼保特例制度で規定されている単位を大学で修得することにより、もう一方の資格・教員免許状を取得することが可能です。

つまり、短い学習期間(最短半年)・少ない単位数(8単位)で、

・幼稚園教諭免許状を所持している方 → 保育士資格の取得
・保育士資格を所持している方 → 幼稚園教諭免許状の取得

を目指すことができるのが幼保特例制度です。

本記事では、「幼保特例制度」の概要と資格・教員免許状取得までの流れを解説します。

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幼保特例制度の背景と目的

政府は2006年に認定こども園の制度を開始しました。認定こども園では、幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方をもった「保育教諭」の配置が求められています。

保育教諭の需要増に対応するため、幼稚園教諭免許状/保育士資格のどちらか一方しか持たない人がもう一方の資格・教員免許状を取得しやすくすることを目的として、政府は2015年に「幼保特例制度」を開始しました。2025年現在、この制度は2029年度末(2030年3月末)まで利用することが可能な特例措置となっています。

幼保特例制度の対象者

幼保特例制度を利用するためには、以下の条件の両方を満たす必要があります。

・  幼稚園教諭免許状または保育士資格のいずれか一方を所持している
・  対象施設にて、幼稚園教諭または保育士としての実務経験が3年かつ4,320時間以上ある

特に重要なのが、実務経験です。週5日勤務の場合、1日6時間の勤務を3年間で4,320時間の条件をクリアします。
1日あたりの勤務時間が長い場合は3年未満でも4,320時間をクリアできますが、「3年以上かつ4,320時間」の実務経験が条件になっていますので、実務経験が3年に満たない場合は幼保特例制度を利用することができません。

実務経験の対象となる施設は、以下の通りです。

■  幼稚園教諭免許状を所持しており、保育士資格の取得を希望する方

⇒ 幼稚園教諭としての実務経験が必要

■  保育士資格を所持しており、幼稚園教諭免許状の取得を希望する方

⇒ 保育士としての実務経験が必要

なお、幼保特例で必要な単位を大学で修得するにあたり、実務経験は見込でも受講可能としている大学もあります。

ただし、幼保特例制度の期限(2029年度末)までに必要単位と実務経験の両方が揃わない場合は、資格/教員免許状の申請を行うことができません。実務経験については、大学で単位を修得する前に必ず確認をしておきましょう。

参照:幼稚園教諭免許状を有する者における保育士資格取得特例
参照:幼稚園教諭免許状授与の所要資格の特例に関するQ&A

幼保特例制度の必要な単位について

幼保特例制度で必要な単位は、主に大学で修得することができます。通信制大学で開講していることもありますので、働きながら幼保特例制度を利用したい方は、通信制大学の活用を考えるのも良いでしょう。

通信制大学では教科書を用いた自宅学習や土日祝日での対面授業が実施されており、試験もオンラインで受験できたり、複数の日程の中から都合にあわせて選択できたりするなど、忙しい社会人の方でも仕事と両立しながら単位修得を目指せるようなシステムの大学が多いことが特徴です。

科目数は大学によって若干の変動はありますが、「4科目~5科目、8単位分」と定めているケースが多くあります。学習期間も最短半年~1年程度で全ての単位が揃うようプログラムが組まれています。

例えば、東京未来大学通信教育課程では、以下の科目が幼保特例制度の対象科目として設定されています。

■  幼稚園教諭免許状を所持しており、保育士資格の取得を希望する方

・福祉と養護(2単位)     … 教科書学習、試験はオンライン形式
・子ども家庭支援論(2単位)  … 教科書学習、試験はオンライン形式
・乳児保育(2単位)      … 教科書学習+2日間(土日祝)の通学、試験はオンライン形式
・保健と食と栄養(2単位)   … 教科書学習、試験はオンライン形式
→ 合計4科目8単位、自宅学習中心・最短半年で全ての単位を修得可能

■  保育士資格を所持しており、幼稚園教諭免許状の取得を希望する方

・教育制度論(2単位)     … 教科書学習、試験はオンライン形式
・教育課程論(1単位)     … 教科書学習、試験はオンライン形式
・幼児理解の理論と方法(1単位)… 教科書学習、試験はオンライン形式
・教職原論(2単位)      … 教科書学習、試験はオンライン形式
・保育教育指導法(2単位)   … 教科書学習、試験はオンライン形式
→ 合計5科目8単位、自宅学習のみ・最短半年で全ての単位を修得可能

※「新特例」対象の方は、「幼児理解の理論と方法(1単位)」が軽減されます
自分のライフスタイルに合わせて無理なく学ぶことのできる体制が整っている大学を選ぶのが、幼保特例制度を利用する際のポイントとなるでしょう。

資格/教員免許状の申請について

実務経験と必要な単位の修得が終わったら、申請書類を準備し、資格/教員免許状の申請についてそれぞれ以下の担当窓口まで期限内に提出します。

・免許状を申請する場合⇒各都道府県教育委員会
・保育士資格を申請する場合⇒全国保育士養成協議会

また、各都道府県によって申請の書式や手引きが異なるため、Webサイトで前もって調べておくと安心です。

参照:幼稚園教諭免許状所有者の免除について

幼保特例制度における必要単位が修得可能な大学の選び方

幼保特例制度を利用できる大学の選び方は以下の3つです。

幼保特例制度を利用できる大学の選び方3選

それぞれ解説します。

①:学習方法

社会人が幼保特例制度の利用において気になる点として「学習やスクーリングの時間が取れるかどうか」が考えられます。

東京未来大学の通信教育課程なら、普段の学習から定期試験まで自宅学習でおこなえるため安心です。

保育士資格取得希望者向けのスクーリングも2日間で土日に開催しているため、時間が取れない社会人の方や地方在住の方でも勤務を調整しながら取得を目指せます。集中して最短半年で取得できるのも魅力です。

②:学費

大学において単位を修得するにあたって、学費も気になるポイントです。

東京未来大学なら学費9万円(登録料3万円・授業料6万円)+教材費と、リーズナブルな金額で取得できます。

③:サポート体制

通信教育課程で自宅学習をする場合、学習や大学内の疑問などを誰にも相談できないと不安に思っている方もいるでしょう。

東京未来大学なら、1人ひとりにキャンパスアドバイザー(CA)がつき、履修状況や目指す資格などについてアドバイスをしてくれます。そのため、孤独に感じがちな自宅学習でも精神面のサポートを受け、自信を持って学習を進められるのが大きなポイントです。

幼保特例制度を利用するときの注意点

幼保特例制度を利用して資格を取得したいと考えている場合、注意したいポイントが3つあります。

それぞれ説明します。

①:実務経験の時間が不足する可能性がある

幼保特例制度では、実務経験の期間や時間の条件が細かく設定されているため、時間が不足する可能性がある点に注意しましょう。

例えば対象施設にて3年以上の勤務をしていても、4,320時間以上の勤務ができなかった場合には、幼保特例制度は利用できません。

実務経験については提出書類を準備する時点で満たす必要があります。必ず勤務先に確認し、所属長および設置者に「実務に関する証明書」の作成依頼をしましょう。

複数の施設で実務経験を積んだ場合には、各施設に証明書を作成してもらい、合算して確認します。

②:制度終了までタイムリミットがある

制度終了までのタイムリミットがある点も重要なポイントです。

幼保特例制度は、実務経験の満了を待たずに単位の履修ができます。しかし、現時点での期限である2030年3月末までに単位履修と実務経験を満たし、申請を終える必要があります。

制度を利用したかったのに、単位の修得や実務経験の取得が間に合わない事態にならないよう、早めに動き出すのが良いでしょう。

③:自己管理の必要がある

社会人として働きながら単位を修得するために、学習時間を調整し、自己管理をしなければならないという点にも注意が必要です。

東京未来大学の通信制課程では、適切な自己管理のために、学習の進め方や履修スケジュールのサポートが充実しています。

また、Web上で教員や他の受講生とコミュニケーションを取りながら進められるため、周りと協力して切磋琢磨できる環境が整っているのも魅力です。

幼保特例制度を利用して社会人で幼稚園教諭の免許または保育士資格を取ろう

本記事では、幼保特例制度の概要、さらに社会人が制度を利用して幼稚園教諭の免許または保育士資格を取る流れについて解説しました。

幼保特例制度を利用すると、幼稚園免許や保育士の資格を持ち、かつ社会人として特定の実務経験のある方なら、もう一方の保育士の資格や幼稚園教諭の資格を取得できる可能性があります。

東京未来大学の通信教育課程では、最短半年で取得を目指せるカリキュラムをご用意しています。時間の取りにくい社会人の方でも、空いた時間を利用して効率的な学習が可能です。

保育士と幼稚園教諭といった、将来性のある2つの資格・免許を取得できると、将来のキャリアアップにつなげられます。

社会人として働いてきた経験を今後に活かしたいと考えている方は、ぜひ東京未来大学のWebサイトをご覧ください。

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