東京未来大学 科学研究費補助金 研究成果報告
−幼児・児童における未来型能力育成システムならびに指導者教育システムの開発−
心理・保育を学ぶなら東京未来大学

本プロジェクトの目的

20世紀から21世紀にかけて、世界は、大変革をとげた。様々な領域での科学技術発展の恩恵をうけて、私たちは長寿で快適な生活を謳歌している。しかし、その反面、美しい、緑豊かな地球に影の影響も大きく出てきており、また、依然として、地球上の各地で、異なるセクター間の殺戮、対立、抗争、紛争などが続いている。
このような事態においては、地球と人類を救い、持続させることのできる人材の育成が必要である。
学習指導要領では、従来からの生きる力の概念が精選され、一つは、基礎基本の学力と、二つは21世紀の急変しつつある現代社会に対応し、それを担う人間の教育、育成が重要な課題となっている。
とくにこの数年、デジタル社会に生きる人間、異文化交流社会に生きる21世紀型人間の能力、資質の重みが急拡大している。米英欧などの先進諸国を中心に多くの提案がなされている。日本でも、社会人基礎力の具体化と研修、資格、大学レベルでは汎用学資力の提唱と各専門領域での明確化が大きな関心を集めている。
しかし、それらは同じ人間の発達の各年齢段階や限られた対象の範囲に限定される傾向があり、乳幼児から児童、生徒、学生、社会人という能力・資質の一貫した全面的発達という観点からの整理や研究調査実践はほとんどなされてこなかった。
個人の能力資質領域についての関心、研究は、たとえば各教科教育、安全教育、食教育などの多くの分野において成果をあげてはいるものの、とくに人間の全面的発達とその促進法については、不十分といわざるをえない。
そこで本研究では、幼児・児童における未来型能力、幼児・児童における未来型能力の育成、未来型能力を指導できる指導者の育成の3段階にわたる研究を、既存研究の検討整理、独自の調査、研究、を踏まえて、社会貢献する成果をまとめることとした。

研究成果報告にあたって

発達心理学、認知心理学、学習心理学、臨床心理学、犯罪心理学、社会心理学、評価研究、メディア研究、幼児教育、保育、教科教育、情報教育、表現研究、コミュニケーション研究、など多様な専門領域の研究者の共同研究なので、研究テーマに沿った興味深い成果が得られた。系統的、統合的に幼児・児童の全面的な発達の様相と、健全な成長・発達を促進する適切な手立てを構築するのに参考になる情報をまだ不十分ではあるが、まとめ、公表することが出来た。

研究代表者 坂元 昂

坂元学長