モチベーション行動科学部
モチベーション行動科学科

モチベーション行動科学部への招待

第10回 目標とモチベーション(4)

(4)目標分割の効果

お医者さんから『あなたは太りすぎです。1年間で10キロを目標にダイエットしください』という目標を与えられたとしましょう。10キロという数字は、かなり難しい目標です。どうすれば10キロもやせられるか、なまなかなことでは達成不可能、つまり、このままでは受け入れ難い目標になってしまいます。

ではこの目標を受け入れやすくするにはどうすればよいでしょう。それは、10キロという年間目標を、月間目標、さらには週間目標に分割してみることです。1年間で10キロであれば、月にすれば840グラム弱、さらに週にすれば200グラムほどです。どうでしょう。週に200グラムなら、毎回の食事量を少し減らしたり間食をなくしたりすることで達成できそうな希望が湧いてきますね。

難しそうに見える目標も、このようにいくつかの小目標に分割することで、より身近なものになり、達成に向けての具体的な計画が立てやすくなるのです。計画を立てることができれば、その目標は自分にとって受け入れ可能でチャレンジしがいのあるものになります。勉学やスポーツ、あるいは仕事の場面でも同じことがいえます。高い目標にチャレンジしようとするモチベーションが途中で途切れないようにするためにも、目標をどのように分割するか工夫が必要です。

ここでもう一つ大切なことは、進み具合や結果について知ること、すなわちフィードバックを受けることです。いまの進み具合がどれくらいかを知ることで、これからどこをどのように修正すれば目標に到達できるか、具体的な行動計画を立てることが可能になります。反対に、フィードバックがない状況では、目標達成までの手がかりが少ないままで進んでいかねばならないため、行動に無理や無駄が多くなってしまいます。定期的にフィードバックを受けることは、目標のもつモチベーション促進効果をさらに強める手掛かりになります。次回はこのフィードバックの要因について、少し詳しく紹介しましょう。

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