モチベーション行動科学部への招待
東京未来大学 学長
角山 剛 (KAKUYAMA Takashi)
- プロフィール
- 立教大学文学部心理学科卒業、同大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。立教大学、東京国際大学を経て2011年9月より東京未来大学教授、2012年4月より2018年3月までモチベーション行動科学部長・モチベーション研究所所長。専門は産業・組織心理学。現在、産業・組織心理学会名誉会員・常任顧問、日本応用心理学会名誉会員・理事、人材育成学会副会長など。
- 専門
- 産業・組織心理学、社会心理学
- 担当科目
- 組織心理学、モチベーション論Ⅰ・Ⅱ
- 主な著書
- 「組織行動の心理学」(北大路書房)、「産業・組織」(新曜社)、「産業・組織心理学ハンドブック」(丸善)、「産業・組織心理学」(朝倉書店)など
- 第1回 モチベーションってなんだろう
- モチベーションの意味
試合に向けてモチベー;ションを維持する、舞台本番に向けてみんなのモチベーションを高める、どうも勉強へのモチベーションが高まらない等々、最近はいろいろな場面で「モチベーション」ということばを耳にすることが多くなってきました。
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- 第2回 モチベーションの特徴
- モチベーションには3つの基本的要素があります。つまりモチベーションという概念の特徴です。
まず、頑張るぞ、やってやるぞ!と思っても、頑張る対象がなにもなければ頑張れません。頑張る対象、つまり目標があることでやる気も生まれます。
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- 第3回 モチベーションは目に見えない?
- モチベーションを直接に観察することはできません。「え? だってモチベーションの強さは見ればわかるよ」と思うかもしれませんね。でも考えてみて下さい。リンゴやナシのように、これがモチベーションですと、手にとったり直接目で見ることはできますか。できませんね。
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- 第4回 接近と回避のモチベーション
- モチベーションが目標達成に向けての意欲やエネルギーを表す概念であることは、すでに説明しました。目標に向かって頑張ってみよう、やってみようという意欲が、私たちを動かすのです。したがって、目標に到達すると、満足感や充足感を味わうことができ、次の目標に向かうモチベーションが湧いてきます。
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- 第5回 コンフリクト
- 前回とりあげた、接近あるいは回避のモチベーションが同時に存在する場合、私たちの行動はどうなるでしょう。
日常の私たちの行動は、一つのモチベーションあるいは一つの願望・欲求だけで動かされているわけではありません。
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- 第6回 欲求の階層
- 私たちの内部には、生理的なものから心理・社会的なものまで、さまざまな欲求が存在します。欲求が生まれるところには何らかの欠乏状態があり、欲求を満たし欠乏状態を解消しようとする行動が生まれます。行動が具体的な目標をもったときに、達成へのモチベーションが引きおこされるのです。
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- 第7回 目標とモチベーション(1)
- モチベーションは目標のあるところに生まれます。モチベーション理論の大きな柱の一つである目標設定理論は、目標とモチベーションの関係をさまざまな角度から探り、これまで多くの研究成果をあげてきました。
ここからの何回かは、目標設定理論に基づいて、モチベーションを刺激する効果的な目標の立て方についてみていくことにします。
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- 第8回 目標とモチベーション(2)
- (2)やさしい目標よりも高めの目標を立ててみよう
たいして努力しなくても達成できるやさしい目標では、それを達成しても充実感や喜びは刺激されません。一方、達成が難しい高い目標の場合には、集中力を必要とし、成功に向けてさまざまな工夫を考えるなど、努力することが求められます。
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- 第9回 目標とモチベーション(3)
- (3)目標を受け入れることが大切
目標のレベルを少しずつ高くしていくと、当然のことながら次第に達成が難しくなります。そして、人によってレベルはさまざまですが、どこかでそれ以上はいくら頑張っても成績は上がらないという、能力の限界点に達します。では、それ以上に目標のレベルが高くなった場合、成績はどうなるでしょうか。
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- 第10回 目標とモチベーション(4)
- (4)目標分割の効果
お医者さんから『あなたは太りすぎです。1年間で10キロを目標にダイエットしください』という目標を与えられたとしましょう。10キロという数字は、かなり難しい目標です。どうすれば10キロもやせられるか、なまなかなことでは達成不可能、つまり、このままでは受け入れ難い目標になってしまいます。
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- 第11回 目標とモチベーション(5)
- (5)フィードバックの要因
前回はフィードバックの大切さについて触れました。フィードバックには「手がかりのフィードバック」と「まとめのフィードバック」があります。手がかりのフィードバックとは、活動中に自分のやり方が適切であるのかどうかを教えてくれる情報を得ることです。まとめのフィードバックとは、結果がどれくらいのレベルまで達しているかを教えてくれる情報を得ることです。どちらのフィードバックも、活動が望ましい成果につながっていることが示されれば満足感と自信を生み、所定の成果に届いていない場合には、この後どうすればよいか行動プランを練り直すための手がかりを与えてくれます。
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- 第12回 モチベーション研究の広がり
- ここまで、少し長くなりましたが、目標とモチベーションとの結びつきについて見てきました。モチベーションは目標のあるところに生まれること、達成したいと強く思えるような魅力のある目標をもつことが、強いモチベーションを生み出すことを、理解してもらえたでしょうか。
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- 在学生の皆さんが有意義な大学生活を送るため、教職員一同、支援させていただきます。
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