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人生を豊かにする「フレイル予防」―多世代間交流によるまちづくり

投稿日:2026年02月06日

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みなさんは「フレイル予防」という言葉を聞いたことがありますか。先日、学生がK市の町会とコラボして夏祭りに参画した際に、町会長さんから教えていただきました。

書店に行くと、フレイル予防に関する本がずらっと並んでいます。各自治体が高齢者福祉の重点施策として推進しており、それだけ世の中に求められている考え方なのだと思われます。

フレイルとは、「虚弱」と言う意味で、介護が必要になるまでの期間を指します。人間の老いを止めることはできませんが、可能な限りそれを遅らせようとする考えです。フレイル予防のためには、「①栄養②運動③社会参加」が有効とされています。※1

町会長さんのお話では、町会は高齢化が進み、夏祭りの運営も難しくなっており、若い学生のチカラを欲しているということでした。ただ、町会長はじめ運営スタッフの方々は、皆さん活力にみなぎっており、とうてい「フレイル」には程遠い印象を持ちました。きっと、フレイル予防の3つの秘訣「①栄養②運動③社会参加」を実践されているからなのだと思います。

これは、若者にとっても同じだと感じました。狭いコミュニティで偏った情報に触れ、SNSの枠から出なければ、心身ともに弱ってしまうのではないでしょうか。見た目は若いかもしれませんが、「フレイル」に近づくことも予想されます。調べてみると、「若者フレイル」という言葉がありました。まさに、現代的な課題といえます。

学生たちは、町会長さんから地域の課題(加入率の低下)を教えられ、解決策について話し合いました。そして、多くの人に町会の活動を知ってもらうアイディアを考え、夏祭りの場で実践することにしました。他の地域を参考にしつつ、どうすれば若い人に興味を持ってもらえるのか、自分たちは地域とどのようにつながっているのか、そもそも、町会って、、、。学生たちは調べ、議論し、考え、アイディアをカタチにして行きました。

夏祭り当日は、学生が新しくデザインした町会の「のぼり」が立ち並びました(QRコードをつけてホームページにアクセスできる工夫が施されています)。音楽が流れれば、町会法被をまとって踊り、会場を盛り上げました。夏祭りでは、子どもたちだけでなく、たくさんの町の方々から声をかけていただきました。人と触れ合う楽しさや喜びを存分に味わい、充実感でいっぱいの表情が学生から見て取れました。

われわれは皆、歳老いていきます。それは、生物としての宿命です。だからこそ、どう生きるのかが問われるのでしょう。フレイル予防の秘訣「①栄養(心と頭の栄養含む)②運動(行動)③社会参加」は、人間がよりよく生きるための秘訣なのかもしれません。

※1 厚生労働省ホームページ参照

こども心理学部

小林 祐一

小林 祐一
(KOBAYASHI Yuuichi)

プロフィール
専門:教育方法学、教師教育学、教育社会学
略歴:千葉大学大学院修士課程修了(平成12年3月)
東京都公立小学校教諭(平成13年4月~21年3月)
東京学芸大学教職大学院修了(平成22年3月)
東京都北区教育委員会事務局指導主事(平成22年4月~26年3月)
沖縄女子短期大学児童教育学科専任講師(平成26年4月~30年3月)を経て現職。

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