この活動が将来への架け橋
HINAKO KUBOTA
#継続力#不屈精神#成長途中#子ども#バイト#放課後等デイサービス
こんにちは!FOCUS編集部の小山です。
今回は久保田雛子さんに学外活動についてインタビューをしました!
活動を始めたきっかけから、頑張ったこと、将来のことまでお話ししていただきました。
普段の学校生活でもインタビュー中でも笑顔の絶えない久保田さんの活動に対する想いを聞くことが出来ました!
Profile
久保田 雛子
モチベーション行動科学部
モチベーション行動科学科 3年生
公認心理士を目指し、勉強中
目次
「子どもと関わる仕事がしたい」そんな思いから始めた
大変だけど、やっぱり楽しい
得たことを次のステップへ
読んでくださった皆さんへ
「子どもと関わる仕事がしたい」そんな思いから始めた
まず初めに、活動について教えてください。
放課後等デイサービスっていって、障害を持った小学一年生から高校生までの子どもたちが通所で通ってくる学童的なところでバイトをしています。
一般的に言われている学童は、基本的に障害を持っている子たちは通えない場所なんですけど、放課後等デイサービスっていうのは障害を持った子ども達だけが通所できる学童です。
放課後等デイサービスには遊び重視、療育重視、勉強重視とか塾型とか色々あるけれど、自分がバイトしているところは遊び重視で「宿題やりなよ~」とか促したりは全くしません。学校から帰ってきたら 「おかえり~」とか「手洗って~」と言って、そのまま子どもたちがしたい遊びを一緒にして、みんなでおやつを食べます。
その活動をやろうと思ったのはなぜですか?
きっかけは、そもそも子供と関われる仕事をしたいなというのを大学一年生の後半くらいから思っていたことです。
その理由としては家庭での事情とか色々あるけれど、心理学で障害児とか家庭環境とか親による子どもへの影響を学んでいくうちに、子どもって自分でどう頑張っても家庭を変えられないことに「そうだよな」と腑に落ちた。
その中で苦痛を訴えている子たちも沢山いるんだよなって。ネグレクトやDVとか…。
そういう子たちにフォーカスして仕事をしたいなって思っています。
だから今、公認心理士を目指して頑張っています。
大学1年生の時はずっと、なあなあでバイトをしていて、何もピンとこず、辞めることも多くて…(笑)
とりあえず2年生から将来のために絶対に辞めないっていうバイトをやらなきゃ!って思って、調べていたら地元の施設で放課後等デイサービスをやっていることを知って、もうそれは行くしかない!って思って応募しました。
放課後等デイサービスがどのような所か知らなかったので、まずは調べることから始めました。
障がいを持っている子どもしかいないことを知った時は正直、怖いなという感情を抱きました。でも、入ってみたら子どもたちが「新しい人が来たぞ~!!」って感じで受け入れてくれて、可愛かったのを覚えています。
まぁ、そんな感じ子どもと関わる仕事がしたかったから、就職までの過程としてこのバイトをしようかなって思って始めました。
大変だけど、やっぱり楽しい
久保田さんからバイトの話聞いていて楽しそうなのが伝わってくるのですが、楽しかったこととか活動をしていて大変だったことはありますか?
多くの人が、障がいを持っている子と一緒にいること=大変っていう感覚があると思うし、実際周りから何のバイトしているのかって聞かれて答えると大変だねって言われることがいっぱいある。
こう言われることに少し違和感を抱くけど…。
でも、確かにイベントとかで一日中一緒に外出することがあって、自閉症傾向のある子とか「なんだかわからないけど隣にいる大人」みたいな感覚で全然私のことを気にしてくれない。気になったことに一直線でどんどんいろんな所へ行っちゃうから、目を離していられない。
身体障害の子は発作とか色々気にしなきゃいけない。言語コミュニケーションができない子は、何を考えてるのかわからないし。
どんな子に対しても、私が放った一言がその子にどのように影響するかとか色々考えながら、子どもと関わっているのでそういう部分では緊張感だったり疲労感はとてもあります。
一日終わった後に今日も大変だったって思うことはあります。それにどれだけ一緒にいても、自閉症傾向のある子には、名前を一回も呼ばれたことがない。
覚えてもらえていないですしね。
もう一年働いてるけど(笑)でもこの前、初めて(私のこと指さして)「これなに?」って私に興味を持ってくれたの。「誰?」みたいな感じで。その時、覚えようとしてくれている、興味を持ってくれているって感じて、それだけで嬉しかった。
こんな感じで、ほんと些細なことにいつも幸せを感じます。自閉症傾向のない、他の子たちにも「一緒に遊ぼ~」「こういうことしよ~」って言われた時は可愛いなって思う。大変なことも沢山あるけれどそれ以上に楽しいことが沢山ある。
障害を持っている子と接している、サポートしてあげているという感覚より、ただ一人の子どもとして、一人ひとりとしっかり関わって成長を見守っています。ほんと見ていて愛おしい。なので大変なこととか忘れちゃいます(笑)出来なかったことが出来るようになったりとか。
今(インタビュー時5月)ちょうど新一年生が入ってきて、新二年生になった子が、新一年生に「こうやってやるんだよ!」って言っているのを見て、「そんなことできるようになったんだ~」って、嬉しくて笑えてきちゃいます。とにかく、みんな素直で正直なので可愛くてしょうがないです。正直、仕事というより癒されに行っています笑
得たことを次のステップへ
活動をしていて出来るようになったことや将来に活かせそうなことはありますか?
今まで障害を持った子と関わることなんてなかったので、何に着目してどこを気をつけたらいいか全くわからなかったけれど、バイトを始めて徐々に関係性を築いて、子ども達がどんな子なのか分かってきました。
表情からどんな感情なのかとか、この後どんな行動をしそうかとか予想できるようになってきました。なので、たとえば学校から帰ってきて、今日は気分が良くなさそうだから手洗わないだろうな、荷物片付けないだろうなって予想して、手を洗ったり荷物を片付けたくなるように促せるようになったかな。
もちろん一人ひとり個性が違うので、そこら辺も理解して人によって違う声掛けをしています。
なので、このバイトでは観察力とか問題や危険を予測してより良い環境作りのために先に動くことなどが身についたかなと思います。
活かしていきたいことは、今やっている仕事で培ったことを全て直接活かしていきたいなって思います。公認心理士資格を取ってカウンセラーになってから、こういうところで働くってなったら子ども自身に対してのサポートはもちろん親御さんや家庭に対してのサポート、従業員のサポートを行う。そのため、送迎時の親御さんの観察なども積極的に行っています。
勝手にしてるだけだからちょっと怖い人だけど…。
今はバイトなので、親御さんと直接お話する機会などは少ないが、児童とは密に関わることができる環境です。なので、その環境をしっかり活用し学ばせてもらっています。先でも話したように私は将来子どもと関われる仕事をしたいと思ってるので将来にここでの経験を活かせるように、ここで必要な力をつけてるような状態です!
読んでくださった皆さんへ
久保田さんからこの記事を読んでくださった方へメッセージをお願いします!
就職する時に学歴とかで審査されたりするけれど、私は夢(したいこと)とそれまでの活動の繋がりがあることが一番大切かなって思います。
「こうしたいな」「こうなりたいな」という思いがあったら、とりあえず行動するべきって思うかな。
そしたら新しい人や環境、状況に出会い、新しい考えとか価値観が生まれて、またやりたいことが出てくる。
その連続が大切なんじゃないかなって思います。