取り合う手の内に想い

取り合う手の内に想い
高嶋 萌
MOE TAKASHIMA
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こんにちは!FOCUS編集部です。

今回はMIRAI FES.2025代表を務めた高嶋さんに、インタビューをしました。例年とは異なり一人体制となった代表。今年度のMIRAI FES.を回し切った高嶋さんの尽力と、その背景に入り交じる想いについてお聞きしました!

Profile

高嶋萌

こども心理学部

心理専攻 4年

MIRAI FES.2025代表。

1年の頃からMIRAI FES.実行委員に所属しており、運営部でのメンバー経験を経て、

MIRAI FES.2024で出展・出店部のリーダーを務めた。

卒業式の実行委員としても活動していた。

高校の時に吹奏楽部のパートリーダーを担っていたことがある。

Table of contents

頂より前線に駆ける

苦楽を胸に抱いて

人見て触れて、己見る

読んでくださった皆さんへ

頂より前線に駆ける

実行委員の全部署のサポートが主です。基本的にはMIRAI FES.を作り上げるにあたっての全体のタスク管理とか、そこで発生してくるいろんな問題に関する介入とかで、何かの作業をするっていうよりは人事的な仕事がメインになります。出展・出店部や企画部から上がってくる企画書の確認をしたり、各団の演舞やパフォーマンスの講評をしたり、参加学生に向けた決起会やDAY0などで代表としてご挨拶させていただいたりもするんですけど、やっぱり実行委員との面談みたいな話し合いをすることが多かったですね。

代表として介入した問題とは、何かあったんですか?

例えば応援団やパフォーマンスは、一人ひとりが自分の思いをもとにそれぞれで動いてしまって、組織としては思い通りにいかないことがあったりしました。ただ、みんなが熱意を持って頑張ってくれてるのは確かなんですよね。特に、参加学生が主となるコンテンツなので、実行委員が介入しすぎてしまうと見失ってしまうものもあります。代表としての俯瞰的な視点から、そこでの個人個人の思いとMIRAI FES.実行委員としての方針とで合致する部分については協力するべきだということ、間違っていたり妥協できたりするようなところは明確にしないといけないっていうことを伝えていました。

実質、高嶋さんがMIRAI FES.実行委員の人事部みたいな。以前にもそのような経験をしたことはありましたか。

仕事としては初めてかな。でも、高校の時に吹奏楽部のパートリーダーをしていて、ほぼ人事みたいなことをしていましたね。メンバーの様子に気を配ったりメンタルケアに回ったりということには多少の覚えがあったので、そういう積み重ねが、MIRAI FES.代表として活きた感じです。

参加学生と実行委員の間にも介入することがあったんですね。代表の仕事といえば延々とPCをカタカタしていそうなイメージでしたが、実はもっと現場的な感じなのがなんだか意外でした。

そうですね、代表としてPCを触っている時間よりも誰かと話し合っている時間の方が多いですね。何か資料を作成することがあったとしても、当日の実行委員のシフト周りとか全体実行委員の集会で使う資料の準備くらいでした。例えば出席確認のためにGoogle formを用意するんですけど、毎回「最近の〇〇を教えてください」っていう項目を入れてましたね。あれができなかったとかこれが上手くいかなかったとか、実行委員としてのそういう仕事的な振り返りも意味はあるんですけど、日々反省が過ぎても落ち込んじゃうだけじゃないですか。なので美味しかったご飯とかハマってる曲とか、楽しいことを考えてもらえるようなことを質問する項目を作ったらみんなよく回答してくれるようになりました。せっかくだから会話のタネというか、面談の時に話題にできるような工夫もしてみました。

 

苦楽を胸に抱いて

昨年度、MIRAI FES.2024で出展・出店部リーダーの役目を終えた後、「やることやって、全てが終わったんだ」っていう感じで、なんだか燃え尽きてしまって。代表やろうだなんて全く考えてなかったんです。

そもそも私は部署リーダーを1年間やって、向いてないなと思ってました。はじめましての部署でもリーダーを任されたのは嬉しかったんですけど、自信は持てず終いでした。その部署のことを何も知らない私よりも、元々そこにいて経験もあるメンバー達の方が仕事をよく分かっていたので、とても助けられたんですがリーダーらしいことは全然できなかったです。

でもやっぱり、MIRAI FES.が好きなんです。たまたま通りすがる来場者の方の、「あの出展が楽しかった」「あの出し物が面白かった」っていう声が聞こえてくるんです。団対抗リレーだって、あんなにもみんなで盛り上がれるんです。MIRAI FES.でのそういう楽しさがあったので、代表説明会を受けて迷いました。そんなときに、私と同じで部署リーダーをやってた友達が、「高嶋が代表志望しないのはおかしい」とか「志望理由書は送ってあげるから」とか言って背中を押してくれたんですよね(笑)。志望理由書は自分で送ったんですけど、そんなにも言ってくれる人たちがいたから、結果落ちても受かってもどちらでも大丈夫だって思えました。

MIRAI FES.を通して感じた楽しみが下地にあって、背中を押してくれるご友人の言葉があって、代表に至ったんですね。

うん、それこそ分からないことだらけなのは部署リーダーも代表も同じなんですけど。部署リーダーの時は未経験のことをゼロからやってたし、同学年の子も先輩の人もいる中で仕切っていかなきゃいけなくてプレッシャーが強かったし、本当に大変でした。それでもみんなと作り上げたMIRAI FES.が楽しかったから、120人の実行委員と友達って言えちゃうくらい仲良くなってまたMIRAI FES.作っていけたら、絶対楽しいだろうなと思ったんです。何より、あんなに熱意を持って背中ぶっ叩かれたら迷ってる場合じゃなかったですね(笑)。「もうやるしかないでしょ」って感じで、覚悟が決まりました。

部署リーダーも大変かと思いますが、代表ももっと大変なんじゃないですか。困難や挫折はあったんでしょうか。

1年生の頃からMIRAI FES.実行委員をしていたとはいっても、喋ったこともない子も全然知らない子もいるわけで、そんな人たちとどうやって話したり接したりしていったら良いのか悩みました。部署リーダーだった頃は部署の枠があって、その中でメンバー達と関われば良くて、同じ仕事をするんだから話もするし仲良くもなるんですよね。どういう言葉をかけようか考えたことはあっても、そういうことをわざわざ意識してやっていたことはなかったです。代表になって初めて「この子はどんなことをやってて、今どういうことに困ってるのか」っていう感じで、ちゃんと個々にフォーカスして見ることの必要に迫られたなと思いました。

あとはやっぱり、例年と違って代表が私一人なので、申し訳ないっていう気持ちがありました。そもそもあんまり一人でやるような仕事量ではないし、相談窓口の機能も担う役職が一人だけになったわけだし。代表二人体制だったからこそ安定していた部分も大きいと思うんです。トップが一人だとみんなも気を遣ったり、遠慮から任せられない部分が出て来たりしてしまいます。実際みんなが「代表一人で大丈夫ですか」って心配してくれるんですよ。みんなが一生懸命に実行委員をやってくれていて、中には辞めたいと思いながらも頑張ってくれてる子もいるのに、こんな頼りない代表で申し訳ないと思いました。それでも私が「大丈夫」っていう言葉を返すのは、みんながいたからでした。心配もかけたくなかったので、「私だけは笑顔で楽しんでいよう」と決心しました。実際、「大変だよね」「頑張りすぎないでね」ってよく言われたんですけど、みんなが思ってる以上にしっかり楽しんでいました。

人見て触れて、己見る

MIRAI FES.2025での代表経験を通して、成長したことはありましたか。

代表なので、実行委員どころかMIRAI FES.の、本当に全体のことを見るんですよね。なのでやっぱり、視野は広くなりましたし、「みんなでやる」っていうことができるようになりました。1年生とか2年生とかの頃は、自分で何でもやらないといけなくて、仕事がうまく進まないのは自分ができていないからで、自分が自分がっていうことに囚われがちでした。部署リーダーとしても、権限がないとやれない仕事やメンバーには任せられないことはありました。代表になって、もちろん自分がやらないといけないことも多かったんですけど、みんなに頼れるところは頼るべきだし、むしろその方がより良いものを作れるんだなと実感しました。全体を把握しているのが代表なんだから、私がやってしまった方が早いかと思っていましたが、MIRAI FES.は私のものではないので、みんなで作るのが正解なんですよね。これは、代表として本当に全体を俯瞰して、各部署の領分を考えて仕事を割り振るっていうことをしてきたから得られた気づきでした。

運営部のメンバーと出展・出店部のリーダー、そして代表という、しっかりと段階を踏んでできた高嶋さんだからこそ見えたものですね。

自分では感じなかったんですけど、先輩に「考えが大人になったね」って言われました。今までは、出展・出店部リーダーの時は参加学生と対立してしまうこともあって、ただやっぱり内部事情を知っている身としては、どちらかといえば実行委員側に立って考えてしまっていたんです。クラス出展・出店一つひとつとMIRAI FES.全体とだったら後者を取るものだし、それを踏まえたら実行委員の事情を優先するべきだろうと。でも、いろんな立場のいろんな人が、様々な思いで動いていて、それは参加学生も実行委員も変わらなかったんですよね。どちらに肩入れするとかどちらの方が大事だとか、そういうことではなく崖から落ちそうになってるなら、どちらも助けたいですよね。

今まで見えてこなかった部分が見えるようになって、「この部署こんなに頑張ってんだ!」っていっぱい思いました。代表としては現物じゃなくて資料の状態で確認を通すので、みんなが考えてくれたことでも、現実的・批判的なフィードバックをしてしまうこともありました。それに対して、どんなふうに反映してどんなふうに工夫したのかは、私には分からないんですよ。でもその完成形を、MIRAI FES.当日になってこの目で確かめられるのが、めちゃくちゃ楽しくて。その上で、参加学生も来場者の方も楽しんでいる様子を見ると、実行委員としても冥利に尽きるというか。醍醐味だって感じがします。

高嶋さんが代表を務め上げたMIRAI FES.2025を振り返ってみてどうでしたか?

今年度のMIRAI FES.では、私は実行委員のことも参加学生のこともずっと見てきました。だから、競技とか応援団とかパフォーマンスとかで、トラブルを起こしちゃったり喧嘩になっちゃってたり、ギスギスしていた子たちが、DAY3であんなに笑顔で走っていて、完成させてて、楽しそうに踊れていて。実行委員とか参加学生とか関係なく、未来大生が一体になってテーマ曲を歌っている。そんな光景を代表として最前席で見ることができて本当に嬉しかったし、MIRAI FES.を楽しめて本当に良かった。

実は、こうしてMIRAI FES.2025が終息するまで、自分が代表なんだっていう実感が湧かなかったんです。あんなに必死こいて頑張ってたはずなのに、得られたものはたくさんあったのに、その最中は自信になってくれないんですよね。だけど、全てが終わって、いろんな人にすごく褒めてもらいました。どうしても自分のダメなところばかりが見えてしまって仕方なかったのが、事実として「あれができた」「これができた」っていうようなことにも目を向けられるようになりました。

実行委員っていう組織だけど、それはただ仕事するだけの仲間ではなくて、大変な時もしんどい時も互いに支え合っていく関係でもあるんだと、心から理解できました。

高嶋さんの経験を、今後どのようなことに活かしていこうと思いますか。

今までMIRAI FES.に関わってきて、実行委員を通していろんなことがあって、良かったと思う瞬間がいっぱいあって、やってみないと分からない素敵なことがたくさんあって。イベント作るのとか人の笑顔を見るのとかが私は好きなんだなって気づきました。そんな自分がいるということを知れたので、進路を考えるのに活用しようかなって思っています。

読んでくださった皆さんへ

高嶋さんからこの記事を読んでくださった方へメッセージをお願いします!

何かに挑戦したり新しいことを始めたりっていうこと、私は全然嫌いでした。物事そのものは好きでも、自分には上手くできない、やれないとか、一線を引いてしまっていました。それって未知のものを怖がってしまうのと同じで、やってみないと何も分からないままなんですよね。自分に向いてることも向いてないことも、そうして飛び込んでみて初めて見つけられます。やっぱり挑戦して損はないし、むしろ得しかないです。別に一人きりでいることはなくて、一緒にやれる仲間がいれば、隣で考えてくれる人もいて、助けてくれる人は必ずいるから、大丈夫です。一歩、踏み出してみてください。

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