東京未来大学は、学校法人三幸学園を母体として誕生します。三幸学園は昭和60年の設立以来20年以上にわたり、『技能と心の調和』を教育理念とし、専門 的知識と人間味に溢れる温かな心を併せ持つ社会人の育成を目指した教育を展開し続けてきました。今日、子どもが被害者になるだけでなく、加害者にもなって しまう社会問題が深刻化しています。こうしたなかで子どもの心理的ケアは緊急の課題です。
子どもの心理を深く見つめ、学び、その成長を支える。それは、子どもを育てる両親・祖父母・保育者はもちろん、子どもを対象にした産業に携わる社会人、子どもを取り巻くすべての大人たちにとって最重要の課題なのです。
人間にとって、幼児期・児童期はその後の人生を大きく左右する大切な時期です。周囲に規律と愛情を持ち、真剣にかかわる大人が必要とされています。そこで
私たちは、子どもたちがまっすぐ生き生きと育っていける社会を実現するために、子どもの心理を第一に考えた専門的知識と技術、さらに人間味に溢れた「心」
を修得できる4年制大学の設置の重要性を強く感じました。
子どもの心理のケアは現代社会の緊急課題です。専門職教育機関としてこれまで培ってきた基盤とノウハウを生かした、理論と実践のバランスを重視した4年制 大学、それが東京未来大学です。東京未来大学では、単に知識や技術の研究だけで終わることはありません。社会人として、また一個人として、とても大切な心 豊かな人間性を育むこと。それを大きなテーマに据えた教育をめざしています。
今、日本では家族が揃って一つの食卓を囲むことが少なくなっています。お父さんは仕事、子どもたちは塾や習い事と忙しく、時間がすれ違ってしまうことがし
ばしばあるからです。また、食べ物の好みが違うといった理由で、同じ食卓でも家族が別々のものを食べているということもあります。
こうした家庭の食卓は、戦後教育の核となる個人主義と人権尊重という、人間が人間らしく生きるうえで最も大切な考え方が、時として「自分の都合を優先す
る」「相手の主張を十分なやりとりなしに受け入れる」という誤った解釈で行使されてきたことを物語っています。家庭の中だけではありません。現代社会はさ
まざまなサービスが24時間お金で買える世の中です。他人とあまりかかわり合いたくなければ、それでも生活は成り立ちます。このような日々の生活で現代人
が失ってきたものがあります。それはコミュニケーション能力です。相手の心の動きを理解する力、相手に受け入れてもらう言葉や方法を自分で探す力が育って
いないのです。今、世の中で起きる理解しがたいような悲しい事件は、コミュニケーション能力の低下を黙認してきた社会の負の産物といえるかもしれません。
コミュニケーション能力を育むための第一歩は、子どもの頃に他者に十分に理解されるという体験です。すべての人間は「子ども」からはじまるという考え方に
立ったとき、子ども時代に親や先生など、周囲の大人にいかに理解してもらえたかということが、他者と信頼関係を築く原点となります。
まだ言葉が話せない乳児はもちろん、会話ができるようになる幼児期の子どもたちも、まだまだ感情のままに行動する場面がよくあります。もう少し大きくなる
と無意識に感情とは別の言動をとってしまうこともあります。そんな子どもたちの「心」を受け止めるのに役立つのが、子どもの心理学です。
東京未来大学は、子どもの心理学の理論と手法を教育する大学として誕生します。同時に、その最新の研究成果を社会に発信し、産業やメディアを通じて、広く世の中に定着させることを目指しています。
それが子どもと大人のコミュニケーションを強め、ひいては人と人とのふれあいを活性化させ、よりよい未来の社会をつくることにつながっていくことを願っています。
東京大学文学部心理学科卒業、同大学院修了。
(社)日本教育工学振興会会長、(NPO)実務能力認定機構理事長、メディア教育開発センター所長、東京工業大学名誉教授、大学入試センター名誉教授。
専門:教育工学、科学教育、情報教育、教育心理学、学習心理学。
1926年生まれ。
東京大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業、同大学院修了。
1973〜1989年、千葉大学教授。在任中の5年間、附属小学校校長を併任。心理学者。千葉大学名誉教授。東京都「心の東京革命」推進協議会会長。日本 創造学会名誉会長。NPO法人「0歳からの教育」推進協議会理事長。『頭の体操』シリーズなど著書多数。
「レイトン教授と不思議な町」
名誉学長の多湖輝がお送りする極上のナゾ。高品質アニメ・豪華声優陣で展開されるストーリー。
■多湖名誉学長が会長を務める
「心の東京革命」
子どもたちに教え伝えていくべき社会の基本的なルールを提案しています。
■子どもの力を伸ばす情報がいっぱい!
「子育て玉手箱」
多湖名誉学長がコラムを寄稿しています。
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